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-主人公side-
"体育祭の400mリレーで1位にならなかったら諦める。"という覚悟を決めた私は、晴れやかな気持ちで過ごしていた。もっとモヤモヤすると思っていたけど、何故か心が軽い。
頭も足の怪我もほとんど痛みはなく、全速力でダッシュは出来なくともバトンパスの練習くらいなら出来るようになった。
この日は丸一日を使って学年全員で練習をする日であり、普段は体育の時間見かけない友人たちの姿を見かけてははしゃいでいた。
やはり女子からの生徒会メンバーへの視線はすごい。他クラスでは滅多に見ることの出来ないジャージ姿を目に焼き付けているのだろう。何人か思いっきり写真撮ってはるし。
「へいへ〜いA！」
『おっ、シャオちゃんちーっす』
「ちっすちっす、お前腰パンしとうからすぐわかるわ」
『そんなしてへんよ、ジャージがぴたっとしてんの苦手やねん』
「あー、ちょっとわかる」
今日はかなり日差しもあって気温が高いため自販機でスポーツドリンクを買おうと小銭をチャラチャラと財布から探していると、後ろからシャオちゃんから声をかけられる。
シャオちゃんも目的は同じらしく、隣の自販機でいかにも青春！のような色をした青いスポーツドリンクを買っていた。がこん、と音を立てて落ちてきたペットボトルはキンキンに冷えていて、体温を下げるにはぴったりだった。
「ところでシッマ見てへん？」
『いや見てへんなぁ。さっき棒倒しのとこ居った気ぃしてんけど』
「そうやねん、居ったと思ってんけどどこにもおらんくてなぁ。電話も既読も付かへん」
『あの真面目シマがサボるとも考えにくいしなぁ』
「な、どこいったんやろ。見つけたら俺が探してたって言うといて」
『ん、じゃあね』
ひらひらと手を挙げて去っていくシャオちゃんの後ろ姿を見て、先日言われた言葉を思い出す。
(「怯えとうだけやと何にも変わらへんぞ」)
冷えたスポーツドリンクが喉を通っていく。甘くて少し塩辛い味。ペットボトルをおでこや首に当てて局所から冷やしつつ、校庭に並べられた椅子に向かって歩く。
日差しはジリジリと肌を焼き、校庭の隅では陽炎がチラついている。日焼け止め塗っといて良かった。先生達がしきりに水分補給と休憩を呼びかけてはいるが既に何人か日射にやられたようで、日陰で寝っ転がっている。
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悠亜(プロフ) - guririさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんして頂き幸いです…続編もよろしければお楽しみください！読了ありがとうございます！ (2019年11月20日 23時) (
レス) id: eb2dbc11ad (このIDを非表示/違反報告)
guriri - ヤバいめっちゃキュンキュンする．．．！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 友希那さん» 友希那さんコメントありがとうございます！毎日更新出来なくて申し訳ありません…。楽しみにして頂けてとても嬉しいです。今後もキュンキュン出来るような展開に持っていきたいのでぜひよろしくお願いします！ありがとうございます！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - ひーちゃんさん» ひーちゃんさんコメントありがとうございます！狂犬組良いですよね、とても夏が似合う…。そろそろその2人も出そうと思ってたのでリクエスト嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
友希那 - ｷｬｰｰｰｰ!!毎日コツコツ更新チェックしながら見てるものです。いつもキュンキュンさせてもらってますよぉ！これからも応援してます! (2019年8月4日 18時) (レス) id: 43ce5d2e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年5月8日 21時
