6 ページ7
！注意！
しばらく独白が多くなっております。文字ばかりで申し訳ありませんが、過去の話や胸中の話なのでどうかお付き合いください。
-ゾムside-
授業も帰りのHRも終わり下校しようと支度をしていると、担任の教師に呼び止められる。どうやら俺は日誌を書くのを忘れていたらしい。今日は生徒会の活動が休みなので一緒に帰る予定だったトントンに連絡を入れ、リュックになおした筆箱を取り出す。
うちのクラスの日誌は結構細かく書かないといけない決まりになっており、意外と時間がかかる。部活に向かったり帰宅するクラスメイトの挨拶に適当に返事をして、少しずつ書き進めていく。
「ゾムくんばいばーい」
「また明日ねゾムくん」
「おー…じゃあな」
先日席替えで隣の席になった女子と、その子を迎えに来たのであろう他クラスの女子生徒に挨拶される。名前どころか顔すらも曖昧な子に親しげに声をかけられても反応に困る。別に愛想を振りまく気もないので一瞬だけ目を向けて適当に返事をする。
ようやく半分程度書き終わり、ふと教室を見渡す。どうやら自分しか残っていないようだ。大先生は女の子とデートをすると言って速攻で帰った。週で何人とデートすんねん。
帰り道が同じ方向なため時々一緒に帰宅するAも、とっくに帰っているようだった。別に席も近くないためわざわざ挨拶しにくるわけもなく、いつの間にか居なくなっていた。
「…まぁ、待つ理由もないしな」
去年の文化祭の帰り、俺はAに告白されて、断った。女子の中では1番仲が良かったし、ふとした瞬間が可愛いとは思う。でも恋愛感情があるかと言われたらその時は無かったし、関係が壊れてしまうのも怖かった。
好き、付き合って欲しい、と言ったときのAは頬を赤らめて、目が少し潤んでいて、今まで見た中で1番可愛かった。
それを、一瞬で俺が崩した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1003人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
