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-ゾムside-
生徒会室の端でトントンに頼まれた事務作業をするAをチラリと見る。イヤホンを付けて足を組み、テキパキと資料を読み何かを書き込んでいる。時折落ちてきた髪をかきあげたり耳にかけたりする動作が、なんというか、普段とは違う色気を感じる。
人間は不思議なもので、一度意識し始めたら仕草のひとつ取っても気になってしまう。
Aは見た目こそ派手だったが、元々地頭は良かった。昔から「見た目で舐められたくない」と言ってテストもしっかり勉強していたし、グルッペンやトントン、オスマンなどにはさすがに及ばないがテストの順位はいつも高かった。
頭も良いし意外としっかりしてるしグルッペンに意見出来るしで、トントンはよくAを生徒会に勧誘する。いつも断られるが、俺達も入ればいいのにと思っている。
『鬱首相ォ』
「なんだね」
『ほんまに頭にクソが詰まっておられるんですかねぇ。書類ガバガバすぎやろ』
「や、やめて…！ばらさないで…！！」
『周知の事実やろ。来て。ぱぱっとココ書き直して』
大先生よりよっぽど有能やな、と呟いたグルッペンの言葉に俺達は満場一致で首を縦に振った。
大先生はAの指摘に納得したように頷き、書類を訂正する。次にコネシマが呼ばれる。大体いつもトントンに怒られるメンツだ。
「ホンマや、間違えとる。よう見とんなぁ」
『まあ確認するだけやし、あとココね』
「ん。…それ、何買ってきたん？」
『これ？ポッキー』
「はぁ〜、ほんま好きやな。一本くれや」
『いや甘いもん嫌いやんけ』
「そんくらいなら食えるわ。腹減ってん」
Aの隣のパイプ椅子に深く座ったシッマは目敏くビニール袋に入ってた未開封のポッキーを見つけて、あーんを待機するかのように口を開ける。Aはこういうことに対して別に恥ずかしがるタイプではないので、何も気にせず袋を開けてポッキーを差し出す。…ずる。
『なんやその口は。入れろって？』
「せや」
『ほれ、あーん』
「ちょっ、おま、そこ目や！！危ねぇやろ！！！」
『うはははっ！しっぶい顔してせっかくのイケメンが台無しやぞ！』
「ちげえっつの！！つか誰のせいや！！」
『誰やろなぁ。はいお戻り』
ほんま仲ええなぁあいつら、とロボロが漏らす。中学の頃から変わらない2人の茶化し合い。見慣れていたはずのその光景も、今では複雑な心境で見てしまう。…あー、俺書類ミスってへんかな。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
