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『あれ、会議は？』
「俺も買いたいもんあるし、やっぱ心配やからついてくってトントンに言ったら許されたわ」
『ならついでに買ってきたのに。ゆーて怪我も大したことないで』
私の横に並んだシャオちゃんは私と同じゆっくりした歩幅で歩き出すと、「またお前はそうやって好意を無下にするんや」と言って私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
一応頭も怪我してんねんけど、と言ったら慌てて謝ってきた。シャオちゃんこういうとこアホで可愛いんよな、と心の中で思ったがどうやら顔に出ていたらしく「今変なこと考えたやろ」と眉をひそめられた。
「シッマとゾムも着いていきたがってたで」
『え、あいつらが？』
「そ。ただシッマは亭主関白みたいなところあるから歩幅合わせんのとか苦手やろうし、ゾムは、まぁ、気遣うかなってことで俺に任されたわ」
『トントンの采配素晴らしすぎひん？』
「な、よう考えとうわ」
少しずつ陽が沈むにつれ暗くなっていく廊下を並んで歩く。窓の外からは運動部がランニングしている足音と掛け声。どこかの教室からは談笑している女子生徒の笑い声と、吹奏楽部の演奏するホルンの音が響いている。
私は放課後特有の緩やかな空気が好きだ。
帰宅部なためこの空気感を味わう機会は少ないが、誰かと帰るために待つ以外にも時々用事もないのに学校に残りたくなってしまう。
シャオちゃんに肩を支えてもらいながら階段を降り、また長い廊下を歩く。しばらく歩いていると、「なぁ、聞いていいかわからんけど」と低く落ち着いた声で問いかけられる。まあ多分ゾム関係やろうなと思いつつ、そちらに顔を向ける。
「Aとゾムって付き合っとんの？」
『…なわけないやろ』
「…やんなぁ。お前らなんかあった？」
『いやなんもないけど、なんで？ハッ！もしかしてシャオちゃん私のこと好きなん…！？』
神妙な雰囲気になるのも嫌なので大袈裟に両手で頬を抑えてちょけると、シャオちゃんは眉間に皺を寄せて「んなわけねーだろ何言ってんねんコイツ」みたいな顔をした。そこまで拒否らんくても良くない？トントンにしろシャオちゃんにしろゾムにしろ私どんだけこいつらに振られるん？関西人ならノれや。
シャオちゃんは関西人にあるまじきツッコミを放置するという所業をし、頭の後ろで手を組んでゆったりと歩く。踵がちょっと擦れて歩く癖、まだ治ってないねんな。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
