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「足首捻挫しとるかもしれんな、頭も打っとるし保健室行った方がええな」
『えー…大袈裟な』
「大袈裟なくらいが丁度ええねん、誰か連れてっやり」
リホとシオンが私が行く、と手を挙げて寄ってくる。相手チームの子達が涙目になりながら私に手を合わせて謝ってきたが、わざとではないと思うし私も集中していなかったので気にしないで、と伝える。
月末の体育祭に間に合うかな、かっこ悪いなあ、と俯きながら2人に肩を支えられて男子コートの前を過ぎようとすると、目の前に影ができた。ぱっと顔をあげると、そこにはどこか辛そうな顔をしたゾムがいた。
『…ゾム？』
「…どこ怪我したん」
『え、あぁ…足首ちょっと捻って頭ぶつけただけやで。ガバったわ』
私が明るくそう言うと、余計に辛そうな顔をした。なんで、ゾムがそんな顔するの。
わけがわからず戸惑っていると、リホとシオンは2人で目配せをした。
「…ねえゾム、うちらの代わりにAのこと保健室に連れてってもらえない？」
「うちらまだ試合残っててさ、お願い出来ないかな」
『ちょ、ちょっと待ってなに言ってんの』
「…肩、貸して」
私の意志を無視して2人がゾムに慎重に私を引き渡し、ゾムに優しく肩に手を回される。近い近い近い！！
私は振り返って2人を睨みつけると、2人して最高に顔がニヤニヤしていた。ゾムによろしく〜と声をかけると振り返ることもなくコートに戻って行った。絶対許さんからなあいつら…！
少しずつ歩き出したゾムが小さく「運びにくいな、ちょっと我慢してや」と呟いたかと思うと、私の膝の裏に手をかけて所謂お姫様抱っこをした。
突然の浮遊感に驚き、思わずゾムの首に手を回すと「その方が楽やわ、そのままにしといて」と変わらぬ表情で言われた。肩を組んだときよりも更に近付いた顔を直視出来るはずもなく下を向く。
周りの視線が痛い。特に女子。背中に刺さる視線を浴びながら、ゾムは気にした素振りもなく体育館を出た。
どうか、赤くなってしまった顔と飛び出しそうなほど暴れている心臓の音が、ゾムにバレませんように。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
