足速い ページ12
リラ『先輩、切り上げないと間に合わなくなりますよ』
A『そうだね』
また今日も室長のせいで、上がる予定だった時間を2人とも過ぎてしまった
室長には事前に有給申請はしているのだが、有給をとらせまいとしているのか、仕事を切り上げようとするたびに、次の仕事を持ってくる
かれこれこの駆け引きが3回続いている
リラ『帰るっていう感じを出さずに、帰る準備をしてください』
A『OK』
室長にはわからないように、帰る支度をしていく
リラ『支度できました？』
A『できた』
リラ『着替え、更衣室で済ませたかったんですけど、室長が待ち伏せと化してると面倒なんで、ビジネスクラスラウンジで着替えましょう』
A『了解』
リラ『じゃ、行きますよ』
A『お先に失礼します』
リラ『失礼します』
こういうと、ダッシュで管制室を出た
後ろから室長の声がしたような気がしたけれど、無視してラウンジに向かった
リラ『ハァ…ハァ…ここまで来れば大丈夫ですよね、って先輩全然息上がってない…』
A『このくらいは大丈夫』
リラ『先輩、超人…』
A『そんなことないから、落ち着いた？平気？』
リラ『はい、大丈夫です』
A『じゃ、更衣室行こう』
更衣室に行く途中も、リラは少し疲れた表情をしていた
A『これからライブなのに大丈夫なの？』
『それなりに盛り上がったりするでしょ？』
リラ『ライブが始まったら、疲れなんて吹っ飛びます！ホント楽しいんですから』
『それより、先輩足速すぎるんですけど…』
A『あぁ〜』
そう言えば、さっきも最初はリラに手を引かれたんだけど、途中から私が手を引いていた
A『まぁ、遅くはない』
リラ『私も学生のころは、向かうとこ敵無しだったんですよ〜』
『先輩、超人』
そんなことを言いながら、私たちは着替え始めた
リラ『先輩の私服見るの、なんだかんだ言って初めてですね』
A『結婚式の時見たじゃん』
リラ『結婚式は着飾るじゃないですか？』
A『そっか、でも普通だけど』
リラはグレーニットにデニムワイドパンツ、それに黒のチェスターコート
私は黒のニットにデニムスキニーパンツ、それに白のノーカラーコート
リラ『2人ともニットにデニムって』
A『被ったね』
リラ『でも、先輩パンツしかはかないんですね』
確かに仕事着もいつもパンツだ
リラはスカート率も高いけど…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。3つの小説の掛け持ちにはなりますが、少しずつ更新していくつもりです (2020年2月12日 18時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 「All for the first time」さっそく読ませていただきました。 これからどんな展開になるのかこのストーリーの続きを楽しみにしています。 頑張ってください。 (2020年2月12日 17時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mayu | 作成日時：2020年2月12日 17時
