All for the first time〜EunHyuk〜1

2件のメール ページ8

A『ふぅ〜やっと着いた』

電車に揺られること約1時間、私は南部ターミナル駅で降りた


家は駅からそんなに離れてない

大体10分くらい


駅を出ると、見慣れた光景が広がっている

訓練生の時は毎日ここから通っていた

またここに戻ってくるとは思っていなかったけれど…



高層ではないが、防犯設備の整ったマンションの最上階に私は住んでいる

訓練生の時から変わっていない


これもすべて涼のおかげ


A『いつかちゃんと、お礼をしなきゃ』


涼は日本の超有名企業の跡取り息子

その企業は日本だけでなく韓国にも進出し、成功を収めている

涼のお父さんが、涼が3歳の時に韓国進出を考えた

私と同じ日本人、韓国にいた私とは、すぐに仲良くなった

それからの幼馴染だ

このマンションも涼の会社の持ち物だ


ふとスマホに目をやるとメールが2件入っている

1件はリラからのだろう

もう1件を開くと涼からだった


“チーム長としての初出勤お疲れ様

Aのことだから初日からまた残業してるんだろ？

仕事もいいけど、たまにはゆっくり休んでな

またなんかあったらいつでも連絡してな”


涼のメールはそんなに長くはない

でも、仕事帰りの私にはちょうどいい長さだった


A『リラの方はお風呂入ってからにしよう』


私はそのままお風呂を沸かし、久しぶりの長風呂を楽しんだ




A『さすがに今日はパソコンに向かいすぎて、肩に来たなぁ〜』

そんな独り言をブツブツ言いながら、ベッドの上に寝っ転がりリラからのメールを開いた


A『一から教えるSUPER JUNIORって題名までつけちゃって』

メールにはメンバーが年齢順に並んでいた

それにたくさんの写真と動画まで


A『リーダーイトゥク、あだ名ハラボジ、少女たちの大統領、へぇ〜あだ名もあるんだ』

『学生時代のあだ名はパク・パラム、きれいな顔してるのにｗ』

『現在兵役中って今、リーダー不在なのね』

メンバーそれぞれの動画もあって、笑いが絶えなかった


全部見終わると時計の針が、12時半を指していた

A『もう、こんな時間！』


メールの最後には明日に続くと書いてあった




リラにメールのお礼をして、私は眠りについた

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