祈ることしかできない〜side yunho〜 ページ10
落ちたAの周りに人だかりができる
Aの腰あたりから出血し、黄色いドレスがドンドン真っ赤に染まっていく
イトゥク『葵ちゃん！』
ヒチョル『葵ちゃんしっかりしろ！』
どれだけゆすっても、声をかけてもAの反応がない
俺はAを抱え声をかけた
ユノ『葵！』
反応が無い
ユノ『A！』
その瞬間会場が静まり返った
A『…ユ…ノ…？』
Aの頭も切れて血が出ている
ユノ『しっかりしろ！』
その声にAが少し反応したかと思うとそのまま気を失った
スタッフ『早く！救急車！』
それから約3分後、救急隊が来た
Aはストレッチャーに乗せられ、運ばれた
スタジオから出る寸前、ストレッチャーに乗っていたAの腕がずるっと落ちた
その指から血が垂れていた
Aが運ばれて1時間後、俺たちも解放された
SJたちやチャンミンと一緒にテレビ局を出ると、ペンの皆や騒ぎを聞きつけた野次馬、溢れんばかりの記者でごった返していた
皆が頭を下げていく中、俺は呆然としていた
ヒチョル『ユノ！』
小声でヒョンに言われたことで俺は我に返った
その場で深々と頭を下げ、俺はそそくさと車へ向かった
車に行くとそこにはSJ達もいた
俺の様子を見てイトゥクヒョンが、無理を言って一緒にしてくれたらしい
カンイン『ユノ大丈夫か？』
俺はその声に返事ができなかった
俺たちの乗った車がスピードを上げた
向かう場所はただ一つ、Aが運ばれた病院だった
病院に着くとまだAの手術中だった
イトゥク『あの時と一緒だ』
イトゥクヒョンは、キュヒョンやヒチョルヒョンのことを言っているのだ
イトゥク『俺はいつも祈るばかりで、何もできない』
俺たちはただ手術室の前で祈ることしかできなかった
只々祈ることしか…
手術時間は4時間に及んだ
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mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。 そんな風に言っていただける方がいらっしゃるなんて！ 不定期更新でまだま私ではございますが、これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2020年1月5日 10時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - この作品はとてもおもしろかったです。 ユノとてもかっこいいですよね。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2019年4月4日 20時
