身内も同然〜side yunho〜 ページ13
次の日、Aのご両親が来た
俺は緊張でどうにかなりそうだった
ユノ「僕がそばにいたのに、守らなきゃいけないのに…すみませんでした」
Aの母「あなたのせいじゃない、今私たちにできるのはあの子が戻ってくるのを待つこと」
「そしてあの子が帰って来た時に安心できる場所を作ってあげること」
ユノ「はい」
そういうAのお母さんの目は真剣だった
ICUに入るまでの時間、俺はAのお母さんと話した
Aの母「あの子はね、蒼君を亡くしてからずっとふさぎ込んでたのよ」
「それでも、人前に出るときは隠しておかなきゃいけない」
「仕事も忙しくて滅多に実家にも帰って来なかった」
「久々に家に帰ってきたかと思うと、自分の部屋から出てこない時もあった」
「それでもあの子は私たちに決して涙を見せなかった」
「Aをこんな風にした蒼君の死を恨みたかったけれど、Aが愛した人だものそんなことはできなかった」
「だから私にしてあげられるのは、あの子が安心して帰れる場所を作ってあげることだけ」
「ちょうど１年くらい前だったかな、珍しく笑顔で帰ってきたAを見たのは」
「昔のようにとびっきりの笑顔を見たのはホント久しぶりだった」
「なんかあったんだなぁとは思ったんだけど、あえてそこで聞かなかった」
「それからしばらくしてAから連絡があったのよ、会わせたい人がいるって」
「そこに現れたのがあなただった」
「一目でわかったわ、この人なら本当にあの子を任せられるって」
「本当にあの子を幸せにすることができる人だって」
「あの子にとって…いや、私たち家族にとってあなたは希望の光なのよ」
淡々と話すお母さんの目にはうっすらと涙がたまっていた
Aの母「心配じゃないって言ったら嘘だし、何回もあの子を辞めさせようとも思ったけど、
あの子は私たちの言うことなんかちっとも聞いてくれなかった」
「ここが私の生きる世界だからって」
「でもあなたがいてくれるならそんな心配も必要ないわね」
「あの子は意外としぶといのよ、だから大丈夫」
「そうじゃなきゃここまでの地位は手に入れられないもの」
「絶対にあなたのもとに帰ってくる」
看護師【ご用意ができましたのでどうぞ】
Aの母「何してるの、早く行くわよ」
ユノ「えっ、僕は身内じゃ…」
Aの母「何言ってるの、もう身内も同然でしょ」
そう言ってくれて俺は不謹慎ながら嬉しかった
俺はずっと待ってるから〜side yunho〜→←絶対許さねぇ〜side Heechul〜
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mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。 そんな風に言っていただける方がいらっしゃるなんて！ 不定期更新でまだま私ではございますが、これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2020年1月5日 10時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - この作品はとてもおもしろかったです。 ユノとてもかっこいいですよね。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2019年4月4日 20時
