いつから好きだったの？ ページ39
ユノ『あんまり観光できなかったね、ごめん』
A『ううん、大丈夫』
『楽しかったよ、オンマもアボジもジヘオンニもみんないい人たちで、良かった』
ユノ『アボジは結構怖いと思うかなって思ったんだけど？』
A『うちの父親より、怖い人はないでしょ』
ユノ『それは、今でも思い出すと背筋が…』
A『光州の人はみんな暖かいね』
ユノ『うん』
『あっ、ちょっと見せたいところがあるんだけどいい？』
A『うん！』
ユノは本来の帰り道から外れた方向へ、車を走らせた
30分ぐらい車を走らせると少し開けた場所に出た
A『ここは？』
ユノ『内緒』
『いいから、行くよ』
そう言ってまた私を軽々車いすに乗せ、押してくれる
ユノ『A、寒くない？』
A『うん、大丈夫』
『この匂い、もしかして海の近く？』
ユノ『そうだよ、ちょっとだけ目つぶってて』
『いいよって言うまで開けちゃだめだからね』
A『分かった』
ユノがゆっくり車いすを押してくれる
肌にあたる海風が心地いい
ユノ『いいよ、目開けて』
恐る恐る目を開けてみた
そこには、この世のものとは思えないほど、美しい景色が広がっていた
A『キレイ〜！』
ユノ『でしょ、一回はAと一緒に行きたいなって思ってたんだ』
夜も遅く、人もいなかった
A『2人だけでこの景色独り占めできるね』
ユノ『うん』
ユノ『今度来るときは、Aが元気になってからね』
A『うん』
『ユノ？』
ユノ『うん？』
A『ユノはさ、いつから私のことが好きだったの？』
ユノ『そうだなぁ、好きな気持ちが確信に変わったのは、音楽番組に一緒に出た時かな』
A『そんなに早く？』
ユノ『うん』
『Aは？』
A『私は、強心臓に出て、今まで行ってなかった自分の話をした後、ユノが私に声をかけてくれたでしょ』
『あのとき、その姿が蒼に重なったの』
『その時は、私はまだ蒼の面影を求めてるんだろうなって思ってた』
『でも、あの時私はもう恋をしないって決めてたから、恋に落ちたことをなかったことにしようと、自分に言い聞かせていたんだなって』
『そのあとユノに好きなんでしょって言われてから気づいた』
そこで、2人だけの幸せな時間を過ごした
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mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。 そんな風に言っていただける方がいらっしゃるなんて！ 不定期更新でまだま私ではございますが、これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2020年1月5日 10時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - この作品はとてもおもしろかったです。 ユノとてもかっこいいですよね。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2019年4月4日 20時
