対面 ページ5
･
シーンと静まり返った部屋。
ジェジュンが、私と理の家にいる…。
リビングの部屋の隅にあるジェジュンコーナー。
ジェジュンのタペストリーや、LIVEグッズ…たくさん飾ってある。
ジェジュンが見てるけど、それについて何も言える状況ではない…。
そして、そこに飾ってあるジェジュンと目の前にいるジェジュンを見比べている理。
何も言わずカップに入れたコーヒーを飲む音だけが部屋に響いた……。
理｢本気ですか？それとも、遊びですか？｣
最初に口を開いたのは理だった。
JJ｢本気です…｣
力強くはっきりと応えるジェジュン…。
理｢ですよね、じゃないとここにいるわけない…｣
JJ｢道理を外れた事をしているってのはわかってます…。
だけど、止める事は出来ませんでした。｣
理｢そこに飾ってあるような人が、どうしてAなんかと…｣
JJ｢……Aなんかじゃなくて、Aだからです。｣
理｢他にもいるでしょ、あなたにはたくさん…｣
JJ｢いますよ。こういう職業柄たくさんの人に出会います…だけど、ここまで周りに認めてもらえなくても一緒にいたいと思える人はAだけです。｣
理｢俺が、訴えたらどうすんの？
お前、終わるよ？｣
一番恐れていた事…。
｢訴えないでって、お願いしたら聞いてくれるの？｣
黙っていた私が口を開いたから、2人して私を見た。
理｢条件を飲めばね｣
｢あなたも、他に女がいるのに？｣
理｢俺のは単なる浮気。
お前のとは違う…だから、許せない｣
｢勝手な人だね、本当に｣
理｢いいの？俺が訴えたら、終わるよ？大好きなジェジュンの人生が｣
JJ｢覚悟の上で、好きになりました。
それに、そんな簡単に人に潰されるような人生じゃないんで…｣
理｢強気だな｣
JJ｢色んな事がありましたから…｣
理｢お前は？どうする？｣
｢私は…あなたには悪いけど、ジェジュンの人生のが大事なの。
私の気持ちなんて、どうって事ない。
ジェジュンが傷付くような事はしないで…｣
理｢俺の言う事を聞くって事ね｣
｢それが、あなたの望みなら…｣
JJ｢A！｣
理｢まぁ、ゆっくり考えさせてもらうよ｣
｢ジェジュン、ごめんね？
また、ゆっくり話そう？｣
納得のいかないジェジュンを、この場からなんとか立たせて2人で外に出た。
外はジトジト雨が降り始めていて、なんとも私達の気持ちをもっと暗くさせた…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIRICA(yucap) | 作成日時：2021年10月10日 2時
