185【黄が瞬いた鳴き声】 ページ19
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「これが”キセキの世代”…っ、黒子、お前の友達スゴすぎねぇ！？」
他の一年も息を呑み、目を丸くして驚いた。
「信じられない」とでも語るような瞳で黒子を見ると、予想外の返答が返ってくる。
「……あんな人知りません」
「、え？」
「……正直、さっきまで僕も甘いことを考えていました。
でも、数ヶ月会ってないだけなのに、彼は…」
_____予想を遥かに超える速さで、「キセキの世代」の
「ん〜…これはちょっとなぁ…」
微妙な表情を浮かべた黄瀬が、困った表情で頭を掻いた。
「こんな拍子抜けじゃ、やっぱ挨拶だけじゃ帰れないスわ」
徐に黒子の方へ歩み寄り、すっと手を差し出す。
「やっぱ、黒子っちください」
「……は！？」
その場にいた全員が驚いたが、声を上げたのは俺だった。
い、いきなり何爆弾発言かましてんだおいコラ…！！
一人心の中で動揺している間にも、黄瀬の話は進んでいた。
「
「………な、っ…」
さすがにこの発言にはその場にいた全員が声を上げ、ざわざわとどよめきはじめた。
「マジな話、黒子っちのことは尊敬してるんスよ！！こんなところじゃ宝の持ち腐れだって！！
ね、どうスか！」
この言葉を聞いたカントクは、ピキッと額に青筋を立てた。
…悪意のないキラキラした顔で言うから更にウザったいなコイツ。その綺麗な顔に傷つけたろかコラッ
黒子は一切表情を変えずに、暫し間を置いた。
………何て答えるのかな。
ゆっくりと、黒子が口を開いた。
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作者名：赤紅 (あかべに) | 作成日時：2016年10月16日 15時
