111【過去と面影】 ページ38
マリーが入団して1年が過ぎた。
最初は怯えていたマリーだが、今はすっかりこの家に打ち解けている。
俺と征十郎は中学生になり、バスケ部に入った。
俺は一年間の間にどんどん上達して、部内ではそれなりに強いと言われている。
征十郎は入部早々一軍に選ばれたらしい。
帝光は強豪校で、入部してすぐ一軍に選ばれるなんてことは異例なのだとか。
征十郎の他にも4人、一軍に選ばれた奴らがいる。今年はとにかく強い奴が集まっていると話題になっているみたいだ。
中学校に上がり友達も出来たし、充実した生活をしていると思う。
年上の友達も出来たしな。
「あ、遥さん。久しぶりー」
「あ、A久しぶり。元気にしてた？」
「……」
「貴音さんまた寝てるし…」
お姉ちゃんの友達の遥さんと貴音さん。「本当に良い子だから！」と紹介されて仲良くなった。
部活が忙しくてあまり行けないが、月に1、2回ほど時間を作って学校へと足を運ぶ。
付き合ってんじゃね？ってほど仲の良い2人。貴音さんはツンデレだから素直じゃないけど。
「ん…」
「あ、貴音起きた？」
「……」
「あっちょ、折角来たんだから寝ないでよ！貴音さん起きてはやく」
「…A？うるさい…」
2人といるのは楽しい。
たまーにはよ付き合えリア充共がﾆｺｫとか思うけど、まあそれは置いといてだな。
「遥さん何やってんの？」
「あぁコレ？ゲームだよ。ゾンビ倒してくやつ」
「あ、これ知ってます。何か大会みたいなのもやってましたよね」
そう言うと貴音さんが急にムクッと起き上がり、遥さんのPCを閉じる。
何か物凄く動揺してるみたいだけど…
「あ、あははははは！！Aなにする！？ゲームは無しで！！ほらっ私疲れてるから！！画面見たら目ェ死んじゃうから！！」
「……何か隠してますね？」
「エッいやいやいやいやそんなことないそんなことなi」
「あ、そういえば貴音のアレ…何だっけ、閃光n「うわあああああああああああ！？！？」」
「…閃光の？」
貴音さんは「もう嫌だもうi(以下略)」と顔を押さえている。
…触れない方が良かったかな。
「貴音さんの名誉の為にこれ以上は聞きません。あ、お菓子持って来たんで食べません？」
「ありがとう…本当にありがとう…」
「わ、こんなにたくさん！ありがとう…貴音食べないの？」
「食べる…」
平和なこの日々がずっと続いて欲しい。
美味しそうにお菓子を頬張る2人を見ながらそう願った。
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赤紅 (あかべに)(プロフ) - 鯉さん» コメントありがとうございます…！そう言っていただけて本当に嬉しいです。これからも頑張りますのでどうぞ宜しくお願い致します> < (2016年8月21日 19時) (
レス) id: 6473e5a0d8 (このIDを非表示/違反報告)
鯉(プロフ) - この小説は大好きです!! これからも更新頑張ってください!! (2016年8月21日 19時) (レス) id: 586c815007 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 零07*さん» うああ、ありがとうございますっ…！すごく嬉しいです>< 頑張って更新します！ (2016年8月9日 20時) (レス) id: 6473e5a0d8 (このIDを非表示/違反報告)
零07* - この小説めちゃくちゃ面白いですね！！続きが楽しみです (2016年8月9日 16時) (レス) id: 6b42d2d23c (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - カルマくん、テツくん、キド大好き人間さん» あああコメントありがとうございます！！涙腺崩壊とか笑ったとか本当に嬉しいです…>//< 応援ありがとうございます。これからも頑張ります！！ (2016年8月7日 4時) (レス) id: 6473e5a0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤紅 (あかべに) | 作成日時：2016年7月9日 5時
