32【過去と面影】 ページ40
「ぅわあ……！！すごい…っ！」
女の人に連れられてやってきたのは、大きな大きなお家。
お金持ち、初めて見た。
「ごめんね、急に連れてきちゃって。」
「っ」
後ろから話しかけられて、思わず肩が震える。…この人は優しい。お母さんと違って。
俺を助けてくれた。
でも、やっぱり怖い。本当は凄く感謝してるのに、何で態度で表せないんだろう。
「やっぱりまだ怖い…かな。
ごめんね、今息子を呼んでくるから少し待ってて。」
と女の人は別の部屋に行く。…息子？
きっと、気遣って子供を呼んでくれたのだろう。優しい人だ。
何分か経ってから、ドアが開いた。
と同時に、俺の目は一瞬で奪われた。
鮮やかな赤髪。
同じ色の赤い瞳。
整った顔立ちをしていて、
俺より少し背が高い。
傷ひとつない身体。
綺麗だと思った。
何もかもが。
「お母さん……この人誰？」
透き通った声が響く。
こんな綺麗な音は聞いたことがない。
「え？…あぁ、名前は聞いてなかったわね。
お名前、何ていうの？」
名前。彼の名前は何て言うのだろう。
「A…です。あのっ…名前！教えて…？」
勇気を振り絞り聞いてみる。
この人と友達になりたい。
初めてだ、こんな風に思える人。
もっと、もっとこの人のことを知りたい___
「俺の名前？
…征十郎。
赤司征十郎だよ。」
その時から、俺の人生は輝き始めた。
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赤紅 (あかべに)(プロフ) - RUANさんじゃないですか！！← いつもありがとうございます…！！頑張って続き更新します！！ (2016年5月11日 22時) (
レス) id: 02723e85f4 (このIDを非表示/違反報告)
*RUAN*(プロフ) - 凄く続きが気になります！！頑張ってください！！ (2016年5月11日 20時) (レス) id: 5d1d7a2d87 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - ありがとうございます！！いつもコメントありがとうございます(´v` *)これからも引き続き頑張ります！！ (2016年5月8日 11時) (レス) id: 02723e85f4 (このIDを非表示/違反報告)
死神狐(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください (2016年5月8日 11時) (レス) id: d5f3e8d7c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤紅 (あかべに) | 作成日時：2016年3月14日 1時
