幼少期―4― ページ6
貴女side
轟家に通い始めて数日した
今日は､轟さんが仕事でいないらしく､焦凍さんと2人だけだ
貴女「焦凍さん､お願いします」
轟「……なぁ､その焦凍さんってどうにかなんねぇか？」
貴女「……どうにか？」
轟「俺たち同い歳だろ？敬語じゃなくていいしさんなんて付けねぇで焦凍でいい｡」
……初めて言われた
貴女「……いいの？」
轟「俺だけAって呼ぶのは変じゃねぇか」
貴女「……だって､そんなこと初めて言われたから……焦凍？」
僕が初めて言われたって言ったら焦凍がなんか驚いていた…何でだろう？
轟「……お前､家で母親とかと話さねぇのか？」
貴女「……うん､父上も母上も姉上ばっかだから……僕は健康だからしょうがないんだ｡此処に来たのだって体の弱い姉上を守る為だしね……」
轟「……体が弱いとか健康とか関係ねぇだろ｡此処には俺がいる､辛くなったら頼れ…」
焦凍は僕を見てくれる？
姉上じゃなくて僕を？
僕だけを見てくれる？
貴女「ｳｯ……ﾋｯｸ……本当に､……しょー､と頼っていい……の？……本当……に？ﾋｯｸ」
僕が泣きながら焦凍に言う
……やっぱり、ダメって言われるのかなぁ？
そんな事を考えていると不意に僕は何かに抱きしめられた
スグに抱き締めてるのが焦凍だと分かった
轟「いいに決まってんだろ｡」
貴女「ﾋｯｸﾋｯｸ……しょーと…は､僕を､見てくれる？ｸﾞｽﾂ……姉上じゃなくて…僕､を見て､くれる？ﾋｯｸ……ｸﾞｽﾂ…」
焦凍の肯定の言葉に思ってた言葉が僕の口から吐き出された
轟「俺はAしか知らねぇ､Aの姉なんか知らねぇんだからAしか見ねぇ､だから俺がお前を傍でまもってやる」
貴女「ｳｯｱｯ……しょー､と…うっ､うわぁぁ…あぁぁあ……」
そのまま、僕は焦凍に抱きしめられたまま泣いて
焦凍はそんな僕が落ち着くまでずっと抱き締めてくれていた
焦凍に出会えてよかった
姉上を守るという名目で此処に通わせれたけど
今日だけは姉上に感謝出来る
焦凍､こんな僕を見てくれて
まもるって言ってくれて
ありがと
焦凍は僕の一番のヒーローだ
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まむまむ(プロフ) - 樋口さんって文ストの見た目と同じような気が……？ (2018年8月25日 20時) (
レス) id: 0e07c2f705 (このIDを非表示/違反報告)
どろっぷ(プロフ) - ひぐっちゃんやー！！文スト要素もあるのか…素晴らしい！！ (2018年5月1日 13時) (レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
ロット(プロフ) - 面白かったです！イラスト見れない……（T_T） (2018年3月9日 23時) (レス) id: 0121d6f333 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の14歳（２６歳） - いつも楽しみにしています 頑張ってください (*'ω'*) (2018年1月16日 17時) (レス) id: 80b94da935 (このIDを非表示/違反報告)
神道 - めっちゃ続き気になるぅぅぅ！！更新頑張って下さい！ (2017年12月28日 12時) (レス) id: e5ef10b989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Liar di volpe | 作成日時：2017年8月13日 22時
