肆話 ページ6
白神山から出発し7日目の朝
私はやっと宿に泊まることが出来るようだ
爺曰く、藤襲山の近くにあるらしい宿に私は入った
蓮生鴆「これから最終選別が始まるまでに時間がある
それまでAは寝ると良い」
って、言われてもなァ
こちとら音が五月蝿くて深く眠れねぇんだよ
アァ、クソ
貴女「……五月蝿くて、眠れねぇよ」
蓮生鴆「ふむ、そう言えばAに教えてなかったのぅ
結界に音を防ぐイメージしてはってみるのじゃ
そうすれば、多少は聞こえなくなるじゃろう」
貴女「そんなもんが、あんならもっと早くから教えろや!!クソ爺!!」
私は布団を引いて爺に言われた通りの結界をはる
……確かに、ヘッドホンから流れる音以外殆ど聞こえなくなった
爺のせいで6日間ずっと走りっぱなしで疲れてるからすぐに寝てしまいそうだ
貴女「……爺、風呂に入りたいから間に合うように起こせよ」
蓮生鴆「フォフォフォッ
分かったわい、よく眠れA」
貴女「……おう」
暫く目を瞑ればいつの間にか私の意識は落ちていた
蓮生鴆(まさか、常中を3日でものにするとはのぅ
鬼神が呼吸を使わせて戦っておったとはいえ、早いのう
まあ、それでこそ!!儂の孫じゃの!)
蓮生鴆は持ち前の孫バカを発動して
グッズり眠るAを見守るのだった
・
貴女「………絶景だな」
私は1人藤襲山を登る
爺は山の麓で7日間過ごすようだ
……そう言えば、地獄堂を出る時に渡されたリュックの中には何が入っているのだろうか
てゆうか、時代に合わねぇもん持たせんじゃねぇよ
山の中腹
そこには既に20人程が集まっていた
私が最後だろうか
周りを見回した途端声が聞こえる
黒髪「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。
この藤襲山には、鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込められてあり、鬼が外に出ることはできません」
……人形見たいな嬢ちゃん達だな
確か、鬼には藤の花が毒だからここから出れないんだったはず
うちの白神山とは違う理由だな
白髪「山の麓から中腹にかけて、鬼の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからです」
黒髪「然し、ここから先には藤の花は咲いておりませんから、鬼共がいます
この中で7日間生き抜く」
白髪「それが最終選別の合格条件でございます
では、行ってらっしゃいませ」
嬢ちゃん達の言葉を合図に私達は山の中へ入って行った
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作者名:Liar di volpe | 作成日時:2019年7月2日 21時