2人目の編入生は女タラシ

薔薇が22本 ページ24

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暫く準備をしていると堂島さんの放送が入った

堂島[各自､料理を出す準備は出来たな？

これより合格条件の説明に入る

まずは……審査員の紹介だ！！]


そうして会場に入ってきたのは沢山の子供や大人達

……すごい人数だねぇ

堂島[遠月リゾートが提携している食材の生産者の方々！

そしてそのご家族だ

毎年この合宿で審査を務めて下さっており「驚きある卵料理」と言うテーマも事前にお伝えしている

審査は非常に正確でおいでだ]


……あそこにいる3人のご婦人方､出来るねぇ


堂島[そして我が遠月リゾートから…

調理部門とサービス部門のスタッフ達も審査に加わる！！

この課題の合格基準は二つ…

生産者のプロと現場のプロ…

彼らに認められる発想があるか否か

そしてもう一つは､今から2時間以内に「200食」達成する事！！

以上を満たした者を合格とする！]


ふむ､なるほど

確りとホテルの朝食を再現している訳だ

とても現場に近い課題だけども､私にはどおってことないのだよ

貴女「ふふ､楽しみだねぇ」

葉山(彼奴､何笑ってんだ…(ｿﾞｸｯ)

堂島[それでは皆様､朝食のひと時を存分にお楽しみください

審査開始！！！]


開始の合図と共に子供たちや大人達が沢山動き始める

丁度､私の前に若いお嬢さんが来たようだ

貴女「そこの美しいお嬢さん

私の所のを食べてみないかい？」

女性「あら､私の事を言ってるのかしら？」

貴女「貴女以外にこの場に美しい華はまだ居ないでしょう」

女性「ふふ､お上手ね

それで貴方のは？」

私のカウンターの上に乗っているシフォンケーキに女性が目をやる

貴女「3種のソースのシフォンケーキです

こちらから順に､ベリーソース､チョコレートソース､そして蜂蜜

シフォンケーキの甘さも3段階､右から甘さが控えめ､普通､強めになっています」


そう､私が朝食にと作ったのはシフォンケーキ

皿に大きめに1切れケーキを乗せ､ソースに合わせた砂糖なしのホイップクリームを添え

ケーキの上には飴で作った球体と薔薇の細工


見た感じソースはかかっていないのだけど､ねぇ

女性「あら？でもソースがかかってないじゃない」

貴女「お嬢さん､味の選択はどれにしますか？」

私はお嬢さんの質問をスルーして話を続ける

いつの間にか少しの人だかりが出来ていた

おおかた､葉山くんのを見に来たか､興味本位でこちらを覗きに来たのだろう

ならば彼らが驚く様に説明すればいい






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