緊急事態 ページ25
Aの膝枕の上で、目を閉じてうとうとしていた。
さっきからAが、Shining Starを歌ってる。
すごく上手な訳じゃないけど、透明感のある綺麗な声。
A『あれ？♪歌詞〜忘れ〜た〜なんだっけ〜♪』
なんだそれ(笑)。笑いそうになるのを我慢しながら、
なんか妙に安心する歌声に耳を傾ける。
A『♪till the end of time〜……えっ！？』
えっ！？って何だよ。
A『待って待って！ちょっと待って！うわっ！』
『コラっ！待て！待ちなさいって！』
Aの声と、誰かの声が聞こえると同時に、
Aが俺の顔に覆いかぶさった感触と、
身体に何かものすごい衝撃を感じた。
A『……大丈夫？』
大丈夫じゃない。これっぽっちも大丈夫じゃない。
首から下は何かに踏まれたみたいで痛いけど、別に平気だ。
それよりなにより…守られてるはずの顔が、緊急事態だ。
顔に押し付けられた柔らかい胸の感触が、
キュヒョンofキュヒョンにまで、緊急事態を起こそうとしている。
誰か、俺に、さっきの巻貝を…いや、あれじゃダメだ。
『すみませんっ！大丈夫ですか？すみませんでした！』
誰かが近付く気配がして、俺は焦って起き上がる。
そして、フードを深くかぶって、
顔と・・緊急事態が見えないように背を向けた。
A『大丈夫です。元気なわんちゃんですね』
Aの声に、ちらっと見ると、
でっかいゴールデンレトリバーがしっぽを振って座ってる。
コイツが突進してきたのか。どうりで、痛いわけだ。
『急に走り出してしまって…本当にすみませんでした』
A『いえいえ。わんちゃん、ばいばい』
遠ざかっていくのを確認して、Aが俺の顔を下から覗く。
A『顔、ケガしてない？』
ｷｭﾋｮﾝ『重傷。治して』
ほっぺたを指さすと、Aはちょっと考えてから、
俺の肩に両手を置いて、軽くキスしてくれた。
頬に触れる、柔らかい感触。蘇る、さっきの感触。
まずい・・・・緊急事態の二次災害が・・・・。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵(プロフ) - part６ではジョンスとのラブラブ楽しみにしてます〜＾＾キュヒョンを忘れさせてくれるくらいラッブラブにしてほしいです(●´ε｀●)本当にいつも楽しみにしてます！ファイティンどどすこ〜！ (2011年2月1日 14時) (
レス) id: 65747a3e84 (このIDを非表示/違反報告)
まめち(プロフ) - ひらりさん、ずっと読んでて思います。ホント素敵な文章で表現しますね。心情が響いて来るので自分の心が忙しいですTTｷｭﾋｮﾝにｼﾞｮﾝｽに私に。嗚呼…どうしましょTTT (2011年2月1日 13時) (携帯から) (レス) id: fd38a9ad85 (このIDを非表示/違反報告)
もんぴー(プロフ) - Part5お疲れさまでーす^^!!最近コメントできてませんでした(>_<)ｷｭﾋｮﾝと一線越えちゃって、私の気持ち、ぐちゃぐちゃだ〜(;_;)どうなるの？ちゃんとｼﾞｮﾝｽと、ｷｭﾋｮﾝと向き合えるかな……Part6も楽しみにしてます！ (2011年2月1日 10時) (携帯から) (レス) id: eb3d25b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
３７３(プロフ) - Gメンバー再びですか！？ 楽しみですね〜 ｲﾄｩｸ氏！！是非相談してください（笑） (2011年1月31日 21時) (レス) id: 0b405fb186 (このIDを非表示/違反報告)
まめち(プロフ) - うん。Gに相談が一番な気がする(*^_^*) (2011年1月31日 18時) (携帯から) (レス) id: fd38a9ad85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひらり | 作成日時：2011年1月14日 19時
