SJ★Ever Lasting…１１★

本性 ページ46

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ『お待たせ。行きましょう』

車に乗り、TV局へ戻る。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ『・・なんだ?なんかみんな機嫌いいなぁ』

ｼｳｫﾝ『おいしいごはんの後だからね』

ﾍﾝﾘｰ『ねー』

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ『あと1本撮ったら終わりだから、頑張れよー』

ﾘｮｳｸ『はーい』

“いつかきっと１３人みんなに会える日が来ると思います”

私が、この仕事に就いてすぐの時に言ってくれた、マネージャーさんの言葉を思い出す。

マネージャーさんにも言いたいけど、メンバー以外言わないっていう約束だから、ぐっと我慢。

“いつかきっと１３人みんなに会える日が来ると思います”

そう信じてるスタッフもいるんだよ。

あなたが思ってるより、居場所はたくさんあるのかも。

そんなことを思っていたら、TV局に到着した。

急いで台本に目を通していると、

[あ〜良かった〜]

なんだか甘ったるい声が耳に入って、顔を上げる。

[通訳さん変わったんですね〜。さっきの通訳さん、すごーく怖かったんです〜・・・。よろしくお願いしま〜す]

・・・・イーフェイさんに泣かされたMCってこの人か。

語尾を伸ばす喋り方がちょっと気になる・・まぁ、最近の若者って感じ。

A[よろしくお願いします]

[私〜SUPER JUNIOR大好きで〜、今日の仕事すっごく楽しみにしてたんです〜]

A[彼らは台湾でも人気があるんですね]

[もう、大人気ですよ〜]

おしゃべりしてたら、彼女が急に怯えたような顔で私の陰に隠れた。

ｲｰﾌｪｲ[ちょっと!!なんなのよ!!人を化け物みたいに!!]

・・・毎度、迫力のある登場・・。

ｲｰﾌｪｲ[・・・せっかく謝りに来てあげたのに。さっきは言いすぎて悪かったわね]

若干言い方が強めだけど、きっとイーフェイさんなりに精一杯謝ってるんだろうなっていうのは、伝わる。

[本当に怖かったですぅ。あんな風に怒鳴られたの、この世界に入って初めてでした〜]

語尾伸ばしちゃんが、私に上目づかいで訴える。

ｲｰﾌｪｲ[だから謝ってるじゃない!!悪かったってば!!]

ふんっ!!って顔して立ち去るイーフェイさんを、ふくれっ面で睨んでる語尾伸ばしちゃん。

・・・・・イーフェイさんだけが悪いんじゃないのに。

A[・・あなたは?間違ったこと言って傷つけて怒らせたのに、謝らないの?]

この一言に、睨む標的が即座に私に移って、語尾伸ばしちゃんの本性が垣間見えた気がした・・。

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