またきっと会える ページ41
[ハンクンさん、メイク直しお願いします]
この声が、彼と過ごす時間の終わりを告げていた。
ﾊﾝｷﾞｮﾝ[今行きます]
[よろしくお願いしまーす]
A『私、そろそろ行かなきゃね』
立ち上がろうとしたら、
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『ちょっと待って』
肩を押さえられて、座席に戻される。
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『俺も記念が欲しい。はい、撮るよ』
そう言うと、携帯のカメラを私に向ける。
A『ソロは寂しいよ。一緒に』
彼は撮った写真を見て、満足そう。
A『ずるい。自分のだけちゃんと写ってる!!』
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『自分の変顔なんていらないでしょ』
A『私だって・・・いや、いらなくはないけど・・でもかっこよく写ってるのも欲しいのに』
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『ははは(笑)』
もう行かなきゃいけないのは分かってるけど、なんだか名残惜しくて席を立てずにいると、
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『Aには・・・またきっと会える気がする』
そう言って、私の前に大きな手を差し出した。
手を握ると、そのまま引っ張られてその勢いで立ち上がる。
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『A、ありがとう』
初めて会って、でもやっと会えた人で、次にいつ会えるかなんてわからなくて・・・。
A『会えて、本当に良かった。本当に本当に・・・』
泣きたくなるのを、ぐっとこらえる。
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『ほんっとに泣き虫な30歳だなぁ』
A『まだ29!!』
私のパンチを大きな手で受け止めて、
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『・・・みんなに、よろしく』
そのままぎゅっと私の手を包み込んだ。
A『うん・・・ハン、』
ハンギョン?ハンクン?どっちで呼べばいいかな。
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『・・ハンギョン、でいいよ』
困ってたら耳元でそう聞こえた。
A『ハンギョン君、元気でね』
ﾊﾝｷﾞｮﾝ『Aもね』
バスの外へ出て、突き抜けるような冬の青空の下を、別々の方向に歩き出す。
お互い何度も振り返って、手を振りながら。
笑顔も、困った顔も、変顔も、後姿まで、外れなしだったな・・。
何度目かに振り返った時、ハンギョン君はもういなくて、彼がいない景色を見つめていると、携帯が鳴った。
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無事?生きてる?
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短い、キュヒョンからのメール。
A『生きてるよ(笑)』
思わず口に出して、そして、なんだか無性にみんなに会いたくなった。
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かえぴー(プロフ) - コメント失礼致します！part12のパスワード教えて頂きたいです！ (2020年8月26日 11時) (
レス) id: 144fba6750 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - aquaさん» 返信が遅くなりすみません。メッセージ送らせていただきましたので、ご確認お願いします！ (2019年6月15日 17時) (レス) id: fc678f4861 (このIDを非表示/違反報告)
aqua(プロフ) - 初コメ失礼します! 12話のパスワード知りたいです！！ (2019年6月1日 2時) (レス) id: 99eb1a0052 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - もうすぐギュッたんが帰ってきますね。完全体のSJが見たいですね。ハン様の近況はたまに見れるけどやっぱりヒニムのそばで笑うハン様が見たいです。 (2019年1月16日 6時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - 慧さん» お久しぶりです^^*コメントありがとうございます。個別にメッセージ送りましたので、よろしくお願いします。 (2019年1月16日 5時) (レス) id: 58419b658d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひらり | 作成日時：2011年9月22日 9時
