SJ★Ever Lasting…１１★

かわいい弟 ページ36

ぽかーんと口を開けたまま、ただ頷く。

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[・・・料理が上手で、タンコマと仲良しで・・イェソンの親友で・・・]

これ、私のことだよね。

A[なんで知ってるの?]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[それよりなんでここにいるの?]

A[え?]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[・・・ここで何してるの?]

目をぱちくりさせて、本当に不思議そうに私を見てる。

A[だから、えーと・・仕事で来てるんだけど、ちょっと暇になって散歩してたら偶然この公園に着いて、人ごみが見えたから、ミーハー根性でうろうろしてたら、おじさんにスタッフと間違われて、逃げてたらあなたがお茶くださいって・・・]

あら。難しい顔してる。そりゃ、信じがたい話だよね・・私だって、なんかまだ信じられないくらい。

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[つまり、神様が会わせてくれたんだね。俺が、会ってみたいなって、思ってたからかなぁ]

A[それを言うなら、私だって会ってみたいなってずっと思ってたよ]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[両想いだね・・・・あっ!!!!全然、変な意味じゃなくて!!!!]

よく変わる表情と、ゆったりとした口調が、かわいらしい。

A[わかってるよ(笑)]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[そうだよね(笑)だって、メンバーの彼女、なんでしょ?]

・・そんなことまで知ってるのね。

A[どうして、私のことそんなに知ってるの?]

今度は、私が聞く番。

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[・・・・・手紙、貰って]

A[手紙?誰から?]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[・・・かわいい弟から]

弟ってことは、ヒチョルじゃないんだ・・・。

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[“Aはすごく素敵だけど、好きになっちゃダメだよ!!ヒョンの彼女だから”って。ヒョンってことは、キボムとキュヒョン以外のメンバーだね]

彼の言うことから察するに、手紙を書いたのは・・・。

A[リョウク、何か悪口は書いてなかった(笑)?]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[えーと・・それは秘密(笑)]

A[えっ!?秘密ってことは書いてたの!?]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[だから、秘密だって(笑)かわいい弟との、秘密ー]

リョウクを“かわいい弟”と呼ぶ時の彼の顔が、とても優しくて、あったかい。

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[あ、30歳って・・・]

A[まだ29だから!!]

ﾊﾝｷﾞｮﾝ[30歳って言うと、まだ29だって怒るって、書いてた(笑)]

・・・リョウクめー!!

大笑いしてる彼を見ながら、私にも“かわいい弟”が増えたことが、嬉しかった。

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