ビッグマム>>1 ページ13
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｢んぁ、ふ…｣
｢……姉ちゃん欠伸え｢黙れ｣
白ひげ海賊団と別れ、先に新世界へと行っていたリムに合流したリアンは、先程から引っ付いてくる弟を引き剥がし、甲板のデッキチェアに座る。
2人だけだからか、彼女達の船は小さめだ。
それでも
｢姉ちゃんそろそろ手紙の整理してよー｣
｢ンなもん捨てときゃいいだろ？｣
｢ダメだよ！心を込めて書いてくれてるんだから、捨てるにしても姉ちゃんの手でやらなきゃ！｣
｢何だその拘り…｣
いいこと言った、とドヤ顔をするリムを無視して、船内へと入る。
腰にさしていた木葉を抜いて軽く放れば、しゅるりと狼に変身した。
ふさふさの毛を撫で付けながら、自室___といっても2人同じ部屋だが___にある机の上に目をやった。
そこにはリアンへと送られてきた様々な者からの手紙が山のように積んである。
…この量になるまで放置するなよ。心の中でリムに悪態をつくも、放置したのは自分であることに気付いて溜息ををついた。
最近送られてきたであろう1枚を取って、中を見る。
｢シャーロット家…？｣
シャーロットなんて言われたら、ビッグマムしか思いつかない。
内容はこうだ。近々パーティを開く。迎えに行くから用意をして待っていろ。
それが送られてきたのは三日前。気分であげたビブルカードが仇となったかもしれない。
船の近くの方で強い気配を感じると同時に、波が荒れ、ノラが唸った。
___ああくそ、喧嘩っ早いのは俺に似てるのか
｢リム！止まれ！｣
慌てて甲板へと出て、向こうの船を睨みつけているリムに叫ぶ。
瞬間、暗雲は消え、荒れていた波が落ち着いた。
けろっとしたような顔でリアンの隣に下がったリムの頭を撫でて、船の上から見下ろしてくる男を睨みあげた。
｢俺が、手紙を読むと思ってんのか？｣
｢いいや？だがそれ以外に伝える術がないだろう
電伝虫の番号でも教えてくれるなら別だがな｣
嫌味のように言う大男、シャーロット・カタクリに不機嫌そうに顔を顰めたリアンは、今にも噛みつきそうなリムとノラの頭を撫で付けてから、1歩前へと出る。
止めようとリムの伸ばした手はしっかりとリアンの腕を掴んで。
振り返ってふわりと笑った彼女は、弟の手を強く握りしめた。
｢話を、聞こうじゃねェか｣
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akithin.(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年6月6日 17時) (
レス) id: 58267e955c (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - そうなんですね！！良かったです！不老姉弟大好きです！楽しみに待ってます(^^) (2020年4月3日 1時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 靜藍さん» まだ完結しておりません……！！！面白いと言って頂けて光栄です……ノロマ更新ですが、これからもお願いします……!!!! (2020年4月3日 0時) (レス) id: b0e899b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - すごい面白いです！この小説続きはないんでしょうか…？ (2020年3月23日 0時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - よかった!!!!でも、油断は禁物ですよ！しかしこれで夜も安心して眠れます！ (2018年7月11日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年4月19日 19時
