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慌てて起き上がろうとするマルコに、腕の力を強める
『痛いんだよ』
服を掴んで、キュッと目を瞑った
『楽しんでるのを見る度、心臓がさァ…！』
皆、宴の時は気を使って俺には声をかけない
イゾウとか、サッチとか、、マルコ、とか
隊長格の誰かが、隅に居る俺の隣に、何をするでもなくただ座っていたり
目が合ったら手を振ってきたり
見てるだけで楽しいよ
けど、
『俺、迷惑じゃねェ？』
｢何、言ってんだい｣
優しく頭を撫でられて、じわりと視界が滲んだ
それを隠したくて肩に頭を押し付ける
『宴で、皆が楽しんでる時に、気を使わなきゃなんねェ相手が居るんだぜ』
俺なら嫌だっつの
震える声を無理矢理引き出して、一層強く抱きしめる
｢お前が｣
急に話し始めたマルコに肩が跳ねる
そのせいか止まった言葉に、ん、と小さく喉を鳴らして先を促した
｢お前が、俺に会った時に、俺に言ったこと、今でも俺は忘れてねェよい｣
いや、忘れられねェだけか
何言ったっけ、と思い起こしていれば、鼻で笑われて頬を膨らませる
｢"痛みがあるなら人間だろ、勝手に人生捨ててんじゃねェよ！"
正直、てめェの第一印象は最悪だったよい
それが、その一言で180度回転しやがった｣
あァ、そうだ
その言葉は、俺が俺という人間の存在を正当化させる時に、自分に言い聞かせていた言葉だ
それを、マルコに言って
｢バカかと思ったよい…だが、化け物であり人間であるのも、悪かねェと思えた｣
『、おう…あの頃のお前、目が死んでたからな』
うっせェよい、と笑われて、自然と自分も口角が上がってるのに気づいた
｢頭、痛かったろい｣
『ん、』
｢なら、"人間"なんだろ｣
『そーだよ』
｢人の摂理から外れたって、てめェも俺も、"人"だよい｣
『っ…おう、』
｢泣きたきゃ泣け、笑いたきゃ笑え
それが、人間だよい｣
『…っ！、まる、こ…っ』
｢リアン、お前は俺の相棒だろい｣
『うわぁぁぁぁ…っ！』
いつも、俺が分からくなった時に手を引いてくれる
道を照らしてくれる
同じ傷が治る者
俺はそんな人が居るなんて、知らなかったよ
コイツに会えたのも、親父のお陰
親父に会えたのは、ロジャー船長のお陰
なら、いつか、会いに行けるように頑張るよ
なんて、ね。
(｡-ω-｡)----------ｷﾘﾄﾘ線----------(｡-ω-｡)
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
