第二十四話 じわりと滲むその言葉 ページ25
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女の自覚と言われてもなァ、と思いつつ夜の甲板に寝そべれば目の前に広がる満天の星空
昼まで雨が降っていたからだろう
明日には夏島の海域に入ると言っていたし、暑くなるんだろうな
最悪だ、と考えながら空を仰いでいれば、何かが船に近づいてくる気配がして体を起こす
得物に手をかけて警戒をする内に、ザバァと音を立てながら海から何かが上がってきた
『げ…海王類かよ…！』
あァ、もういっそ覇王色で倒してしまおうかと考えて、首を横に振った
そんな事をすれば誰かしらは必ず起きてくるだろう
いや、もう何人かは気配で既に起きているのだろうけれど
『お前、もう何もせず帰ってくんねーかな…』
蛇のように長い尾は否定するようにバシャンと海面を叩いて
次に来たのは水しぶき
『うっわ、かっれェ！』
目に入ったそれに片目を瞑れば船の上を跨ぐようにソイツが飛び上がっていて
そのせいで水しぶきが飛んできたのかと頭は冷静に判断する
きっとアイツが着水してしまえば荒波がたって、船が大きく揺れるんだろうなと思ったら、既に体が動いていた
置いていた弓を手に取って矢を番えて
まず両目を潰してから、覇気を纏わせたそれで顎を狙う
脳天まで貫通したせいか尾ひれは力を無くしてだらんと垂れて
着水面が少しでも小さくなるように、木葉に覇気を纏わせて頭を切り落とした
バッシャァァン___
あァ、結局大きい音が鳴ってしまった
そんな事を考えながら、海水がかかってびしょ濡れになった髪をかきあげ、ニットを脱ぐ
タンクトップとジーパンは張り付いて気持ち悪く、一旦着替えようかとタンクトップまで脱ぐ
さらしも取ってしまいたいけれど、流石に甲板でそんな事をするような露出趣味はない
絞ればボタボタと落ちるそれを無心で眺めていれば、ドタドタという音が聞こえてきて
(あァ、これは……)
バンッ！というドアが開く音の次に聞こえてきた怒鳴り声
｢｢リアン！大丈夫か!?｣｣
知らず上がっていた口角をそのままに、おー、と適当に返す
ロジャー船長、と、シャンクス、と、バギー
その後ろからクツクツと喉を鳴らしながら歩いてくるのはレイリーさん
別の扉も開いてギャバンさんとシーガルさんが顔を覗かせる
｢怪我ねェかー？｣
『おー、大丈夫だぜ』
｢そりゃ良かった！｣
(あァ……)
愛されているなァ、なんて
.柄にもなく嬉しくて
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
