第十九話 それはまるで鬼のように ページ20
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勢いとはいえ自船の副船長に抱いてもらうなんて、俺は何をしているんだ
と、リアンは自己嫌悪に浸っていた
これで眠れるならまだしも、眠れないとなると、先程までの行為を思い出してしまって落ち着かない
『あ"ぁ…』
船縁に項垂れて、どうしようかを考える
いや、もうしてしまった事でどうしようもないのだが、考えていないとソレに思考を乗っ取られてしまいそうなのだ
運のいい事に、今日はまだ島に船をつけている
もう3日程でログが溜まるらしく、それまでは物資の調達や船番以外は自由で、リアンはそのどちらにも当たっていない為、タラップで陸へと降り立った
気分転換に、朝方ではあるが静かな場所を散歩すれば、考え込む事は無いだろうと考えた結果だ
砂浜を海沿いに歩いて、林を散策して、町に出る
その頃にはもう日は出ていて、店の準備を始めている人がちらほらと見えた
昨日と同じ噴水に来てから、跳ねる水を眺める
リアンが切った男共はもう居なくなっていて、町の誰かが片付けたのか、船員がやってくれたのか
噴水を通り過ぎて広間に出る
朝ということもあって、あまり人の居ない所で、リアンは足を止めた
正確には、行く手を塞がれたので止めざるを得なかった
｢てめェか、昨日ウチの奴らをのしたのは｣
『あ？』
グルリと囲うように立った男は、リアンを見て多少驚いた顔をして見せた
｢女か…｣
ニヤリと気持ち悪い顔をした男に、今までに無いくらいの悪寒が走る
面倒だったからといってさらしを巻いてこなかったのが間違いだった
今は木葉を没収されていて、代わりに護身用として渡されたブーツナイフしか持っていない
それを抜いている間に仕掛けて来るだろうし、さてどうしようかと呑気に考えていれば、男が手を伸ばしてきた
スルリとそれを躱し、一回転する
『んっ、』
流れで腹に武装色の蹴りを入れて、反動で鞘から出て宙に浮いたナイフを掴み、目を切りつけた
その動きに一瞬だけ相手が怯んだのを見逃さずに、リアンはナイフを高く投げる
芸者の様な動きに見惚れて止まった者を狙って倒しに動く
剣を避けて頭を掴み、顔にクリンチアッパーを入れる
直ぐに離れて倒していく中で、リアンは瞳孔が開いていて、動き回る姿を比喩するならば鬼だろうか
最後に、落ちてきたナイフを取って切りつける
返り血なんて気にもせずに
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
