第十六話 死なない ページ17
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｢名は木葉(コノハ)｣
そう言っていた店主を思い出しつつ、何となく撫でてみる
タダでくれたけどあの親父は何だったのだ、と考えながら、レイリーさんを待った
彼は、少しここで待っていてくれと言いつつどこかに行ってしまったので、噴水の縁に腰を下ろして待っているところだ
煙管を燻らせながら思ったのは、着物が欲しいだとか、そんな事だった
ぼーっとしている内に、何故か周りを囲まれていて、首を傾げる
｢お前、ロジャーの船から降りてきたな？｣
はて、こんな下卑れた笑い方をする船員なんて居ただろうか、と考えていれば、恐怖で動けないとでも思ったのか、喋った男が高笑いを始めて
こっちに向かって伸びてくる手をスルリと取って肘を折った
『…暇してたんだ、相手しろよ』
いつから自分がこんな好戦的になったのかは覚えていないが、暇していたのも事実だし、木葉を試してみるのに丁度いいと思ったから、一先ず挑発をしておいた
それに乗ってきた男共を、切り伏せていく
ただ、人数で押されれば敵わない事なんて目に見えていて、結局自分は女なのだと思うと、苛立ちがふつふつと湧いてきた
感情のままに暴れて回って、視界の端に見知った顔が見えて動きを止めた
その人が何かを叫んでいて、次の瞬間、背中から心臓横をぶっ刺された
ズルリと剣を抜かれて、血を吐きながら膝をつく
こんな大怪我をしていても意識が飛ばないのは、やはり悪魔の実のせいだろう
とてつもなく痛くて、とてつもなく苦しいのに、意識を保っていて
自分を刺したであろう最後の1人を、振り返りざまに切り伏せた
ドパッと口から出てくる血は、多分見かけだけだし、服に滲む血もそうだ
どうせもう修正が始まっていて、数時間もしない内に元通り
｢おい、リアン！大丈夫か！？｣
どうやら見えたのはシャンクスだったようで、疲れて倒れかけた俺を抱きとめると、そんな風に声をかけてきた
別に眠るわけでも死ぬ訳でもないのに倒れようとしたのは、多分、疲れた以外に理由は無い
『俺が死ぬ訳、ねェだろ？…っすげェ、痛ェ、けど…っ』
本来なら死ぬほどの怪我も、俺からしたら治る怪我だ
暫くしてからレイリーさんも来て、1人にした事を謝ってくれた
別にいいと言っているのに抱き上げてくれて、そのまま船に連れていかれた
船員が驚いたのは言うまでもない
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
