第十五話 武器を見繕う ページ16
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『え、じゃあレイリーさんも？』
｢あァ。少なからず妬いたのは事実だ｣
白ひげをオヤジと呼んだのに船長が拗ねていたのは知っているが、レイリーさんもだとは思ってなかった
どうやら、オヤジと呼んでいたのよりも、オヤジのお陰で俺が感情を露にしたのが複雑だったらしい
『ふーん』
と適当な返事をしつつ、歩き回っている中でキョロキョロと町を見やる
｢何か気になる物があるのなら、遠慮は要らない｣
『んー…いや、そーゆー訳じゃねェんだけど』
そこで区切って、ただ、と言葉を繋げる
俺が足を止めれば、レイリーさんは少し前で振り返った
横にあった店の中を眺めながら、コツンとガラスに額を当てる
『なんとなく、気になっただけだ』
俺が1つだけを見ているのに、レイリーさんは気付いたのかもしれないけれど、それでも欲しいと強請らなかったからか、優しく微笑んだだけで
それでも俺が動くまで待っていてくれたから、笑い返して行こう、と声をかけた
女の子らしくなんて、もう癖のようになってしまったから、今更無理なのだ
女の子らしい物を身につけても、多分それは似合わないだろうし
暫くレイリーさんに案内されるがままについて行って
案内できるのは前に来た事があるからだろうか
｢ここだ｣
『武器屋？』
目の前にあったのは、銃、刀、剣
武器を買うのかと呟けば、リアンのだと言われてしまって、他人事のようにしていたのを思い直す
『俺のって言われてもなァ』
取り敢えず中に入って無愛想ないらっしゃいを聞き流しつつ、目に付くものを手に取ってみる
銃も刀も何だか微妙で、重たい気がするからやめて置く
弓を見て、弓道ならやった事あるなと思いつつ手に取ってからクルリと回してみれば、何だか扱いやすい気がした
｢弓、か…リアンは近接もそれなりに上手く立ち回れているし、いいかもしれないな｣
『目が良いのが自慢だからな』
矢も何本か見繕って、腰から下げる
弓は背負って、会計を済ませて帰ろうとすれば、店主に呼び止められた
｢お前さん、異世界人だろう｣
『は？』
唐突に言われて、何の事だと暫く思案した後に自分が異世界人だったと思い出す
記憶が無くなるというのは、こうやってよく分からなくなるのだから、案外面倒かもしれない
｢これを、持っていけ｣
ちゃんとした返事をする前に握らされたのは、サバイバルナイフに見える短剣だった
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
