第七話 我は化け物なりて ページ8
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｢おーい飲んでるかー？リアン！｣
『俺は飲めねェんだよ、ギャバンさん！』
肩に腕を回してくる彼はスコッパー・ギャバンってゆーらしい
最初、歓迎会として宴をしてくれた時にいろんな人に自己紹介された
内の一人がギャバンさん
黒髪をポニーテールにして、黒のサングラス？眼鏡？をかけてる人
この船の人は皆そうだけど、この人は特に陽気だ
てゆーか、手痛いから触んないでほしい
｢いーから飲め飲め！｣
『んぐっ、〜〜〜っ！』
無理矢理口に入れられてゴクリと飲み込めば、やっぱり吐き気が襲ってきて船縁から外に向かって吐く
『〜っ、ほんっとに最低!!ギャバンさん嫌いだ！』
｢え！？｣
『いい加減にしろよ酔っ払い!!俺だって飲めるんなら飲みてェっつーの!!!』
酒は飲んだことないけど、皆美味そうに飲むから
皆飲んで食べてってしながら騒いでるのに、俺だけ何も出来ない
『っあ、ご、め…ごめん、なさい』
今更静まり返ってるのに気付き、ギュッと手を握りしめて与えられた部屋へと走る
シャンクスとバギーとの相部屋だけど、それでも、彼処に居るよりマシだ
こういう時に寝る事もできないんだもんなァ
窓際に椅子を持って行って座り、窓台に肘を起いて煙管を燻らせる
月の光の反射した海が、キラキラと輝いて
悪魔の実なんて食わなきゃ良かった、とか
そんな事は思わねェけど、でも
『…はは、』
乾いた笑いが口から漏れる
死のうとしても死ねねェんだもんなァ
周りが死んでいくのを眺められるほど、俺は人間出来てねェよ
ふー、と吐いた煙が空気に溶けていく
『…っ、』
涙も出ねェよ
心は痛いって叫んでるのに、それを吐き出す方法が無い
自分が一人ぼっちに思えて仕方がない
違う
"ズルいよなぁ、死なねェとか"
違う
俺は今ここに居る
"気持ち悪いけどなぁ"
やめろ
"だってよ"
やめろ
"化け物だぜ？"
｢____！__！おい、リアン！｣
『っえ、』
いつの間にかシャンクスが目の前に立って覗き込んできてて
その横にはバギーが居る
｢おいおい、てめェ大丈夫か？｣
｢5回くらい呼んだぞ？｣
『そ、うなのか…ククッ、バギーが心配とか似合わねェな！』
｢誰が赤い鼻が似合わねェだ！｣
『言ってねェよ』
何も無かったように笑って、そうすれば、きっと
何も無かった
それが、事実になる
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祥(プロフ) - ティコ。さん» では番外編で書かせていただきますね。 (2018年3月30日 10時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - 祥さん» どちらでも、好きな方で構いません (2018年3月30日 7時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 動物大好きさん» ありがとうございますっ 了解しました！ (2018年3月30日 2時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 内容はマルコ×夢主の話の中であった夢主がマルコに抱きついているのを見て嫉妬する感じがいいです。 (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - すいません、またリクエストです。イゾウ×夢主をお願いします､番外編で書いてください｡ (2018年3月30日 2時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年2月15日 6時
