＃６５ ページ25
.
｢これでやっとアラバスタへ帰れるわね｣
ナミの言葉に、ビビは頷く
と同時にイガラムの言葉を思い出した
"ビビ王女。死なない覚悟は、おありですか？"
死んでもいい覚悟ではない
死なない覚悟
｢必ず生きて、アラバスタへ……!!｣
覚悟を改めるように言ったビビの元に、2つの足音
｢そう力む事ァねェよビビちゃん
俺が居る!!｣
『…サンジが何の役に立つのかは置いといて、本日のリラックスおやつ。プチフールなど如何でしょう』
｢お飲み物はコーヒー紅茶、どちらでも｣
レイスの失礼な発言に頭を小突いたサンジは手に持っている、珈琲と紅茶の乗ったお盆を見せて、レイスはプチフールの乗ったお皿を見せる
横から見てくるルフィとウソップにキッチンにあるわよ、と伝えればドタバタと走っていき、くすりっ。目を細めて笑った
｢レイス、お前顔赤くねェか？｣
『ん？んー…ぅん、。』
何だそれ、とサンジが眉を寄せた瞬間
ふらっ。体を傾けたレイスを支えて
｢っ、おいレイス！どうしたんだ!?｣
｢どうしたのサンジさん…って、え！？レイスさん！？｣
｢酷い熱…。っ、兎に角！急いでベッドへ！｣
電池の切れた人形
の様に、ぐったりとして動かないレイスを、呆然と受け止めていたサンジがナミの言葉にハッとして部屋へと入っていく
慌てた3人の声に全員が集まって来て、サンジに抱えられたレイスを見て目を見開いた
_____そして
｢…ビビちゃん、レイスは死ぬのか？｣
冷静に見えるようで握りしめられた拳が震えているのに気付いたビビは目を伏せる
｢おそらく____気候のせい…｣
異常気候による発病によって突然死亡するなんてことはザラにあると言う
｢この船に少しでも医学をかじっている人は居ないの？｣
ビビのその質問にウソップとルフィは外で進路を見ているナミを指さす
肉食えば治るだろ！というとんでもない発言をするルフィに、サンジは影を落とす
｢あくまで看護の領域だよ。それで治るとは限らねェ｣
コックとして普段の栄養の摂取に関しては一切問題を起こさせないようにしているが、それはレイスも同じだ。と説明を受けたルフィは、当然の如く話を理解しておらず、全部食えばいいじゃん。そういうことする元気がねェのを病人っつーんだ。
事の重大さを、彼等は分かっているのだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mana - このお話めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月30日 17時) (
レス) id: ecb2e4c19d (このIDを非表示/違反報告)
abcvstpumivwyk(プロフ) - このお話すごく好きです！更新待ってます頑張って下さい(^^) (2020年4月7日 8時) (レス) id: f350cb33ca (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - とても面白くて大好きです！これからも応援してます！ (2019年8月18日 18時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
こん(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き待ってます! (2019年4月1日 11時) (レス) id: a9d22d7cfb (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続きが気になってとてもワクワクしています！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年1月26日 23時
