４６話 ページ8
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丁度良かったと言って、ギルさんに書類を渡される
まァ、この人情報管制官だし
『今回の任務の、』
｢そうだ。頼んだぞ｣
『…分かってる』
視線を逸らして呟き、食堂に止めていた足を進める
呆れたようにギルさんが笑ってたのは知らない
扉を開けて、かつかつと音を立てながら歩きつつ書類に目を通す
今回の任務は、パーティへの潜入
正直に言おう、面倒臭い
でもやんなきゃだし
潜入して、裏で行われているヒューマンオークションを止める
それと、買われた人達の解放
｢お、A！｣
『ん。サボ、私今から任務』
グイッと腕を引かれて、膝に乗る
後ろから抱きしめられて、肩口に埋まったサボの頭をぽんぽんと撫でた
｢頑張れよ｣
『…あいあいさ』
暫くしてから離されて、食堂から出ようとして振り返る
もう1度サボに近付いて、触れるだけのキスを落とした
『じゃぁね』
｢〜〜っ！い、いってら…っしゃい…｣
ひらひら、と手を振って、部屋に戻る
最後に見えたのは真っ赤な顔で、思い出してクスリと笑った
いつもの、ビキニにパーカー、短パンという格好に着替えて、掛けていた帽子を取って被る
足にホルダーを付けて、そこにマグナムを入れて
きゅ、と帽子のつばを引く
目深にした所で、部屋にノックの音が響いた
｢お嬢、準備完了致しました｣
『ん、』
｢今回は私もお供致しますので｣
『そ』
珍しいな
サボ…参謀総長が明後日から遠征で、総監督が任務、その補佐も同じく任務
動き出そうとでもしてんのかな
まァ、私には関係無いか
言われた事をこなす、命令に従う
それだけだし
船に乗り込んで、出航とだけ伝えて部屋に戻る
持ってきた書類をひたすら終わらせていれば、前にコーヒーが置かれた
『…ありがと』
｢いえ、当たり前のことでございます｣
ふわりと微笑んだクロカに、頭を預ける
優しく撫でられて、溜息をついた
クロカは私が何も言わなくても、全部分かってるんだもんな
『ごめん、ちょっと休憩』
｢御意にございます｣
コーヒーを飲み干してから立ち上がり、外に向かう
途中すれ違った部下達が一々頭を下げてくるから鬱陶しかった
見張り台に登って、抱えた膝に口を当てながら海を眺める
太陽の反射した海
いつもと同じ
でもあんまり綺麗と思えないのは、多分、隣にサボが居ないせい
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noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月22日 2時) (
レス) @page31 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - とても面白いです！！続きがとてもきになります！更新頑張ってください！！ (2022年8月24日 16時) (レス) @page25 id: dbceaaed1c (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 面白すぎて一気読みしちゃいました…！！続きめちゃくちゃきになります！！更新頑張ってください！！ (2022年7月15日 22時) (レス) @page24 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - エース助かってほしいですね！これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - れもんそーださん» んんんん本当にありがとうございます……！くそみたいに亀よりコアラとかナマケモノぐらいの更新速度ですがお付き合いいただけると嬉しいです……！！！ (2019年12月6日 9時) (レス) id: d253b47002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年1月6日 19時
