６７話 ページ30
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なんでここに、波瑠が
いやでも、でもじゃない、どうして、
…レイの仇なのに
『波瑠…？』
｢っ、そうだよ！！！覚えてたんだ！！！｣
フードを外して、歓喜の表情を浮かべる波瑠に、一歩後ずさる
なんで、そんな顔ができるの？
私の、家族を
『私の、妹を、』
殺したのに
｢？あれは、Aの家族じゃないでしょう？｣
『…ぇ、』
なに、言ってるの
｢ここの人達は、ただの漫画の人達だよ｣
まんが？
｢本当の、Aの家族じゃないし、友達じゃない｣
ちが、う
｢ほんとの友達は！私だけでしょ！！？？｣
怒鳴るようにそう言った波瑠に、鉄パイプを構える
知らない
私の知ってる波瑠は、こんなこと言わない
｢だからねえ、ほら｣
ゆっくりと、波瑠が指をさす
その方向に目を向けて、息が止まった
｢Aは、何も変えられない！｣
『……え、す…？』
うそ、うそだ
えーす
エース
｢｢｢エースがやられたァ〜〜！！！｣｣｣
『っエースくん！！！！』
赤犬に胸を貫かれた彼が、そこに居た
｢A、A！！エースが！！！｣
『だ…だれか手当てを！』
ルフィにもたれかかるエース君の傷跡が、それ以上酷くならないように魔法をかける
無いものは、復元できない
内蔵を再構築することは、私の魔法じゃ不可能だと
分かって、いるけど…！
｢無駄だ！…自分の命の終わりくらい…わかる｣
『なに、言ってるのエースくん』
｢…ぃ…約束したじゃねェかよ…!!!お前絶対死なねェって…!!!言ったじゃねェかよォエース！！！｣
周りの音が、無くなるような、そんな感覚
世界が、エース君とルフィ君と、私だけになったような
｢そうだな……サボの件と…お前らみてェな世話のやける弟と、妹がいなきゃおれは…生きようとも…思わなかった……｣
途切れ途切れの言葉が、しっかりと私の耳に届く
｢心残りは、1つある……__お前の、夢の果てを見れねェことだ｣
震える手で、エース君の手を握る
焦点の合わない目が私を探すように揺れて、見つからなかったのか元の位置で止まった
『エースく、もう目が…』
｢A。お前も、心配だ…｣
ぎゅっと、手を握り返されて唇を噛み締める
｢けど、俺たちの愛した女だ……｣
『いや、いやだよ…！エースくんが居なきゃ、誰が、私を殺してくれるの…！』
ふっと、エースくんが笑った
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noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月22日 2時) (
レス) @page31 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - とても面白いです！！続きがとてもきになります！更新頑張ってください！！ (2022年8月24日 16時) (レス) @page25 id: dbceaaed1c (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 面白すぎて一気読みしちゃいました…！！続きめちゃくちゃきになります！！更新頑張ってください！！ (2022年7月15日 22時) (レス) @page24 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - エース助かってほしいですね！これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - れもんそーださん» んんんん本当にありがとうございます……！くそみたいに亀よりコアラとかナマケモノぐらいの更新速度ですがお付き合いいただけると嬉しいです……！！！ (2019年12月6日 9時) (レス) id: d253b47002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年1月6日 19時
