６４話 ページ27
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ぐっと掴まれた手を、握り返す
｢…A｣
『レイ、喋らないで。すぐに治すから、少しだけ待って』
どう頑張っても取り除けないその魔力に、眉を寄せる
くそ、くそ！！！
なんで私なんか庇ったの
貴女が死ぬぐらいなら、私が死ぬのに！！
｢A…！｣
なんでどうにもできないの
大事な人を救えないなら、なんの為の
｢っ…お姉ちゃん！！！｣
『いやだ！！！！元気な時に聞く！！！ここは戦場！話す時間なんて、』
｢お願い、聞いて……｣
だめだ、泣くな
泣くな！！！！
弱々しい力で手をまた握られて、ぐっと唇を噛んだ
｢……あのね、私の、能力…次はお姉ちゃんに、使って欲しい｣
『なに、言って…』
｢A！！！平気か！？エースは無事に、！？｣
マルコさんが傍に降りたって、レイを抱えた私に武器を振るう海軍を吹き飛ばす
すぐにレイの状態を見て、目を見開いた
『まるこさ、ん』
｢っ……うちのヤツらに運ばせる！！！安全な場所で治療を…｣
｢…いい。もう、いいの｣
『レイ！！！』
馬鹿なこと、言わないでよ
次ってなに？
今死ぬみたいな…その能力は、レイのでしょう？
｢A！！！！｣
『っあ、…えーすく、』
ガッと肩を掴まれて振り返れば、私たちがここに来た理由である、エース君が立っていて
彼は私を見て頬を緩めたあと、レイを見て固まった
すぐにルフィも来て、レイに駆け寄る
｢…レイ？｣
じわじわと、弾痕に留まる光がレイの体を侵食していく
光に飲み込まれるように、焼けていく体が見たくなくて、頬を撫でた
『レイ……いやだ、しなないで……！』
｢…泣か、ないで……？｣
同じように頬を撫でられて、血が張り付く
鼻の奥にくる鉄の匂いが、レイのだと分かっていても、信じたくなくて
｢おいレイ、とりあえず喋るな。船まで俺が運ぶから｣
｢えーす……ずっとずっと、ありがとう……｣
レイを抱えようとしたエース君を、本人が拒絶する
｢Aを…よろしくね…？｣
｢〜〜っ！！｣
『いや！！エースくん離して！！』
分かった、と泣きそうな顔で呟いたエース君は、私を肩に担ぐ
｢レイ！！レイ、うそだ、｣
｢…ルフィ、海賊王に…なってね……！｣
『っ、レイ！！！！！』
｢A、笑って…！！｣
それだけ言って、手が落ちた
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noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月22日 2時) (
レス) @page31 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - とても面白いです！！続きがとてもきになります！更新頑張ってください！！ (2022年8月24日 16時) (レス) @page25 id: dbceaaed1c (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 面白すぎて一気読みしちゃいました…！！続きめちゃくちゃきになります！！更新頑張ってください！！ (2022年7月15日 22時) (レス) @page24 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - エース助かってほしいですね！これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - れもんそーださん» んんんん本当にありがとうございます……！くそみたいに亀よりコアラとかナマケモノぐらいの更新速度ですがお付き合いいただけると嬉しいです……！！！ (2019年12月6日 9時) (レス) id: d253b47002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年1月6日 19時
