５２話 ページ14
.
｢フフ、フッフッ、随分と派手にやったじゃないか、A｣
『やったのはそいつ』
後片付けとか事後処理だとかをクロカに任せて、私はこいつのご機嫌取りに来た
部屋の隅の方に放置されてるキサメを指させば、愉快そうに笑う
こいつ表情筋痛くないのかな
｢あン時の約束は忘れてねェな？｣
『うん』
忘れてないから来たんだけど
さっき、キサメのSPを落とす前にこいつに伝えたのだ
"終わったらデートしてあげる"
デートなんかで満足すんのかこいつ
｢フッフッフ、後処理だとかはいいのかァ？｣
『私の部下がやってるから。有能でしょ』
｢あァ、羨ましい限りだぜ。無条件でお前の傍に居られるんだろ？｣
『そんな不純な動機の奴は採用しない』
あ、ウエイターさんワインありがとう
お酒の中ではワインが一番好きだよ
でもワノ国のお酒も美味しい
こいつに頼めば貰えそう
そーゆー所だけはこいつも有能だよなぁ
｢失礼な事考えてんだろてめェ｣
『……。クロカから連絡が来たら帰るから』
｢つれねェなァ。1泊ぐらいしていったっていいだろう？｣
『…七武海の招集』
嫌そうな顔をするそいつに、明日じゃなかった？と笑んでやる
革命軍が、そんな海軍の動きを知らないと思ったら大間違いだ
知ってるに決まってる
｢Aが此処に居るなら俺ァ行かねェよ｣
『バカなの』
そんなに私が好きなら情報でも寄越してくれればいいものを
｢フ、フッフッフ、時期に世に巡るさ。世界を震撼させる記事がな｣
『…それは革命軍に関係が？』
｢いいや？革命軍には、ねェ。お前には、あるだろうなァ、A？｣
いちいち腹立つなこいつは
含みのある言い方してんじゃねェわ
いらっとした瞬間に私の電伝虫が声を発して
がたりと席を立った
｢もう行くのか｣
『元々長居する気はないと伝えた筈』
｢悲しいねェ、こんなに愛を伝えてんのに｣
『愛を伝えたいならまずその香水落としてきたら』
じゃあ。手を振って窓枠に足をかけて飛ぶ
私が魔法を使うまでもなく、クロカに拾われた
｢お嬢、用はお済みですか？｣
『私は平気。そっちは？』
｢事の収集はつけておきました。ここの王との話もつけております｣
『じゃあもう船を出そう』
｢既に乗組員は揃っております｣
いや本当に、何度も言うけど
クロカ優秀すぎない？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月22日 2時) (
レス) @page31 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - とても面白いです！！続きがとてもきになります！更新頑張ってください！！ (2022年8月24日 16時) (レス) @page25 id: dbceaaed1c (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 面白すぎて一気読みしちゃいました…！！続きめちゃくちゃきになります！！更新頑張ってください！！ (2022年7月15日 22時) (レス) @page24 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - エース助かってほしいですね！これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - れもんそーださん» んんんん本当にありがとうございます……！くそみたいに亀よりコアラとかナマケモノぐらいの更新速度ですがお付き合いいただけると嬉しいです……！！！ (2019年12月6日 9時) (レス) id: d253b47002 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年1月6日 19時
