［ONE PIECE］いや知らねェよ。適当にやれば何とかなるよ。-2-

５１話 ページ13

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ふわふわとした意識が浮上する感覚



目の前は真っ暗



手足も動かせない



｢本日の目玉商品をご紹介致しましょう｣



聞いたことのある声



何があったんだっけ



｢美しい容姿に、美しい身なり｣



あぁそうだ、気絶させられて、それで、



｢何より美しいのはその瞳！直ぐにご覧にいれましょう｣



視界が開けて、まず写ったのは私を囲う檻



それと、客席に座る貴族達



なるほど、私は競りに出されたのか



そうか、



『…クロカ』



｢御意にございます｣



何処からか返事が聞こえると同時に、その場の明かりが落ちた



殴打音が何度もして、終わった頃にまた明かりがつく



次広がった光景は、貴族達が全員気絶している所だった



『ごめん、少し油断した』



｢全くです。どれだけ心配したとお思いですか｣



わ、怒ってる



正直私1人でも脱出とかその他諸々できたけど



何なら覇気で1発だったけど



｢お嬢は自分で解決できるからといって何処にでも突っ込んでいきますからね｣



『…だから、ごめんてば』



他の兵士が攫われて檻に入れられていた人と、どれーとして買われていた人の鍵を順に外していく



私の直属の部下は有能だ



なにせ、私とクロカが直接指導していたから



2人の指示には瞬時に反応して行動に移せるようにしてある



だから、



『全員伏せろ！』



___ドゴォン！！



とんでもない轟音と共に、様々な箇所が爆発する



…なるほど、証拠隠滅か



けど、そんな事したら上の人も全員怪我どころじゃ済まないだろう



｢申し訳ございません。気絶しそこねた輩が爆破のスイッチを持っていたようです｣



『いや、大丈夫。想定できていなかった私も悪い。』



さて、ひとまず避難誘導をしている人員は最小限にしておこう



囚われていた人達はもう殆ど上へと上がっていっているし



『上の避難誘導は？』



｢既に滞りなく進んでおります｣



『ん、』



流石クロカ



流石私の部下



じゃあ最後の1人も行ったみたいだし、私達も上に行こう



ここに居たら爆発に巻き込まれて死ぬ



『あ、そいつ…』



｢キサメ様｣



『そうそれ。そいつは連れてきて』



｢御意にございます｣



いや乱暴



クロカ乱暴



そんな、なんか、荷物みたいな持ち方しなくてもいいじゃん



いや別になんでもいいけど




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