犬が倒れれば。 ページ9
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あ？ロッティの能力？
……お前等その話どこで聞いたんだよい。
へェ、そうかい。あの末っ子は相変わらず口が軽ィねい…。
でだ。お前等、その話は誰にもするな。特に、サッチには絶対に聞くなよい。
死にたくねェなら、な。
不敵に笑ったマルコに、ナース達はハテナを浮かべて顔を見合わせ。もう1度聞こうと口を開いた時、そこにもう彼は居なかった。
きっと隠し事のできない末っ子を叱りに言ったのだろう。
まだ分からない事しかないが、聞くなと言うなら聞かないでいよう。
そう判断して解散をした、翌日。
それを知る機会は唐突に訪れた。
｢サッチ隊長！しっかりして下さい！｣
そんな4番隊の声が甲板に響き、目に光のないシャルロッテの前には、血を流すサッチの姿。
いつも通り、勝利して終わる予定だったのだ。
稀にある襲撃で、サッチが負傷した。
相手の武器に海楼石が入っており、それに気付いていないエースを狙ったその剣をサッチが庇った。
いい兄。なのだが、でも、それでも、
シャルロッテが、それを許すわけがない。
｢サッチ隊長。サッチ、隊長…？ねェ。返事、して、。さっち、｣
頬に手を添えて呟くシャルロッテは、返事をしないサッチの唇にキスを落として、それから彼を船医に預けた。
ふらっと立ち上がった彼女に、普段なら止めようとするマルコも何も言えず、敵船に向かっていく姿を眺める。
これは、シャルロッテの仕事で、それを奪っても、きっと、殺されはしないのだろうけれど、多分、邪魔だと。そう、罵られるのだろう。
彼女の目は酷く濁って、どろりと、何かが溶けて混ざりあったような瞳で、すとんと敵船の船首へと降り立ったシャルロッテに、そいつ等は鼻で笑う。
女に何が出来る、と。その言葉で、彼等は完璧に地雷を踏み抜いた。
そもそも、サッチに傷を負わせた時点で死亡は決定していたのだが、踏んだままの方が、きっと、楽に死ねたろう。
｢試してみますか？ただの女か、どうか｣
言うが早いか、手を横に伸ばしたシャルロッテは、開いていた手を、グッと握り締める。
途端、その場から一気に無くなったもの。
｢"無酸素"｣
それは、人が生きるために必要なもの。つまりは酸素。
苦しそうに悶えて、次々に倒れていく敵船のクルーを無表情で眺めて、恐らく態と残しておいたであろう1人の男へ近付く。
そのまま、足を振り上げて、
.ソラソラの実
(漢字で書くと宇宙)
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御影(水巫女)(プロフ) - 祥さん» 分かりました！ (2019年10月5日 21時) (
レス) id: 6623687073 (このIDを非表示/違反報告)
たえ(プロフ) - 続編お願いしますm(*_ _)m (2019年10月5日 12時) (レス) id: 893eaf1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 御影(水巫女)さん» リクエストありがとうございます！できればアンケート作るのでそちらにお願いしたいです！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますー！続編のリクエストあればアンケート作るのでよろしくお願いします！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» 如何でしょうか……笑 (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年6月30日 1時
