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猫が押してみた。 ページ8

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むっすー。明らかに不機嫌そうにしながら机に次々と置かれるスイーツを食べていくシャルロッテに、そのスイーツを並べていっているサッチ。

先程まで食堂にいなかった者は、何だこれ。口を揃えてそう言った。

サッチがシャルロッテに奉仕しているのはいつもの事なのだが、今回はどう考えてもシャルロッテの機嫌が悪い。




「あ、あの、ロッティ…、」




作ったスイーツを全て出し終えたのか後ろに立って話しかけるサッチは、気まずそうに苦笑していて。

自慢のリーゼントは降ろされている。

チラリとそれを一瞥した彼女は、ふいっと前へと向き直り、それに落ち込んだのもつかの間、隣をとんとん、と叩いた。

それに目を輝かせ、一瞬でそこに座ったサッチに今度はシャルロッテが苦笑し、またスイーツを食べ始める。




「ロッティ、あのよ、」

「先日も言いましたが。私は、他人を傷つける嘘を言う人は嫌いです」

「っ、…お、う」




先日。

それは昨日、シャルロッテがサッチの胸倉を掴みあげた時の話だ。




「サッチ。貴方ってバカだバカだとは思っていたけれど
自己満で人を傷つけるようなバカでしたか?」

「ロッティ、」

「人の気持ちを考えられない奴は嫌いだ。って、言ったはずなんですけど。ねェ、それとも、」




私の話なんて、もう忘れた?


哀しいその言葉に、サッチは反射で彼女を抱きしめ、抵抗する素振りも見せないシャルロッテに、ぎりっ。唇を噛んだ。

ぽたぽたと落ちる血を止めようともしないで抱きしめてくるサッチの顔を見上げて、そっと、頬に触れて。




「さっち、血が、出てるよ」

「好きだ、シャルロッテ。好きだ、好きだ…!愛してる…!!」

「ふふ、私もね、好きだよ。あいしてる、から」




ねェ、もっと、愛して?




そう笑ったシャルロッテを抱えあげて、食堂を出ていったサッチは、まぁ、当然の如く自室へ向かい。

結局、彼女が真相を知れたのは次の日の朝だったというわけだ

そして現在、騙されていたことと腰が痛い事が重なり、不機嫌なシャルロッテを、サッチが宥めている。


他人を傷つける嘘を言う人は嫌い。


それは明らかに昨日のサッチの行動のことを指していて。




「まぁ、嘘なら、良かったんですけど、」




小さく呟いた彼女は、やはり、




「〜〜〜ッ!!ロッティ大好きだってんだぁ!」




サッチのことが、大好きなのだろう。




.私まだ許してませんけど。

(調子に乗るな)

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御影(水巫女)(プロフ) - 祥さん» 分かりました! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 6623687073 (このIDを非表示/違反報告)
たえ(プロフ) - 続編お願いしますm(*_ _)m (2019年10月5日 12時) (レス) id: 893eaf1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 御影(水巫女)さん» リクエストありがとうございます!できればアンケート作るのでそちらにお願いしたいです! (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますー!続編のリクエストあればアンケート作るのでよろしくお願いします! (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 二次元=オタクの聖地さん» 如何でしょうか……笑 (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://Nano  
作成日時:2018年6月30日 1時

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