猫と呼び方。 ページ5
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｢なぁ〜呼び捨てで呼んでくれよー｣
｢1回くらい呼んでやってもいんじゃねェの？｣
｢……いや、です｣
この会話何回しただろう。
呼び捨てで呼んでくれと駄々をこねるサッチ隊長と、それに乗っかるエース隊長。
正直、エース隊長はこの状況を楽しんでる気がしてならない。腹立つ。
｢しつこいうざいめんどくさい｣
｢今日は何言われても諦めねェぞ！今決めた！｣
｢……うっざ｣
今私は本当にめんどくさいという顔をしてるだろうと思うのに、宣言通り全く引く気のない彼を、私はちゃんと好きだ。
そんな風に見えないとしても、それを知っているのはサッチ隊長だけでいいし、ちゃんと愛情表現だってしているから許してくれ。
取り敢えず今は呼べ呼べとうるさ過ぎるサッチ隊長と、ニヤニヤしながら見たり賭けをしたりしている周りをどうにかしたい。
というか食堂で何でこんな話になってるんだろうか。
おいマルコ隊長、そこで笑ってないで助けろ気付いてるぞ。
｢なぁロッティ〜、｣
｢あーもーうるさいです｣
横に座っている彼の襟首を掴んで引き寄せ、唇を重ねる。
突然の事に驚いたのか目を見開くサッチ隊長に深く口付けて、離してからイタズラに笑んでやった。
｢いいですねその顔。なんかマヌケで｣
ポカンと、赤い顔を隠しもせずに硬直しているサッチ隊長にそう言ってやれば、ばっと顔を両手で抑えて。
あああぁぁ！！とか叫びながら走っていったから、暫く戻ってこないだろう。
机に向き直って、途中まで食べていたサッチ隊長特製のアップルパイを頬張る。
前を見ればエース隊長が真っ赤な顔で口元を抑えていて。
｢何で貴方が照れてるんですか｣
｢いや、だって、お前…！｣
｢公衆の面前でキスするな。ですか｣
｢分かってんならやるなよ！｣
｢でも煩い恋人の口を塞ぐのにそれ以外の方法あります？｣
｢………お前、イケメンだな｣
そりゃどうも。黙々と食べ続ける彼女の見方を、何人かは改めたらしい。
何だあれ何だあれ何だあれ！！！！
俺こと、4番隊隊長サッチは、今自分の部屋で扉を背にズルズルと座り込んでいる。
熱が収まりそうにない顔を抑えて、うおお…。小さく唸る。
｢何あの笑顔天使なのか。とゆうかそもそもキスされたんだけどまじか。まじかぁ〜、｣
.可愛すぎて辛い。
(あ、結局名前呼んでもらってねェ！)
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御影(水巫女)(プロフ) - 祥さん» 分かりました！ (2019年10月5日 21時) (
レス) id: 6623687073 (このIDを非表示/違反報告)
たえ(プロフ) - 続編お願いしますm(*_ _)m (2019年10月5日 12時) (レス) id: 893eaf1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 御影(水巫女)さん» リクエストありがとうございます！できればアンケート作るのでそちらにお願いしたいです！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますー！続編のリクエストあればアンケート作るのでよろしくお願いします！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» 如何でしょうか……笑 (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年6月30日 1時
