過保護>>4 ページ5
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息を切らして走るレティは、キョロキョロと視線を彷徨わせる
今頃家はパニック状態だろう
｢…っ、エース、どこに……｣
首にかけたヘッドホンが動くとカチャカチャと鳴り、それが耳に入る度に焦燥感に襲われる
1度立ち止まって膝に手を付き、息を整えるレティの耳に、痛々しい殴打音が届いた
それに反応してどこからだ、と顎下まで流れた汗を手の甲で乱暴に拭うと同時に辺りを見回して。
見えた駐車場に見慣れた後ろ姿を確認し、グッと地面を踏みつけた
｢っエース！｣
｢ん？ってうお！レティ!?何でここに…っ｣
いつの間にか自分より大きくなった背中にしがみついて顔を押し付ける
やっと見つけた、と小さく呟かれた言葉に、狼狽えていたエースは静かになった
｢俺を探してたのか？｣
｢そう。喧嘩してるってルフィが言ったから｣
｢…いつもは放っとく癖に今日は来たのか｣
下で転がってる奴らなんてお構い無しに…否、邪魔だと思いつつ反転してレティを抱き込む
エースの腕の中に収まるその体は、自分よりも華奢で、脆く感じさせるのに、幼い頃は何故かその背中が大きく見えたのだ
だからこそ、エースは彼女が好きだった
｢エースは理由が無ければ人を殴らない。けれど、自分の命を軽んじている。それはダメ｣
怪我をして帰ってくる度に私は苦しい
少しだけ眉を下げて困ったように笑いそう言ったレティに、キリリと胸が痛んだ様な気がして、心臓の上を握りしめた
レティはその手を優しく握って開かせてから、自分の頬に当てる
慈しむようなその行為に、じわりと、痛んだソコに染み込むように暖かくなって
｢エース。私に頼れとも、喧嘩をするなとも言わない。だから、喧嘩する事を当たり前にしないでほしい。ルフィの為に……お願い。｣
あァ、なんてカッコいい姉だろうかと
そしてなんと悲しい顔をするのかと
そこには確かに、私に頼って欲しいと書いてあるのに、自分を思ってそれを押し殺してくれている
そんな彼女だからこそ、エースは好きなのだ
そんな彼女だからこそ、周りは惹かれ、そして集まるのだ
｢姉貴｣
｢うん？｣
｢大好きだ！｣
｢うん。私も大好き｣
もう1度強く抱きしめてから額に落とされたキスに、レティは擽ったそうに笑った
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祥(プロフ) - りっちゃんナウさん» わああありがとうございますっ！愛されです！頑張ります！本当にありがとうございます!! (2018年4月9日 5時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃんナウ(プロフ) - いつも読んでいます！ 良ければ愛され的な感じがいいです！ よろしくお願いしますぅぅ 俺にどうしろっていうんだと共に2個持ちは大変だと思いますが頑張ってくださいいいい (2018年4月9日 1時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年4月8日 17時
