105。事実の証人。 ページ24
その日、私は教室に傘を忘れてしまいました。
なので、傘を取りに学校へ戻りました。
その時です。
階段に、血痕が付着していたんです。
辿って行くと、丁度屋上に続いていました。
私は不審に思ったので、屋上まで行きました。そして、目にしたんです。
一人の少女が、屋上から身を投げようとしているのを。
私にも何がなんだか分からなくなりましたが、反射的に体が動きました。
彼女の腕を引っ張り、引き戻したのです。
私は、彼女がA子さんである事と…腕から夥しい量の血を流しているのを確認しました。
『大丈夫ですか？しっかりして下さい!』
私がそう言うと、彼女は何やら口をパクパクしていました。
上手く声が出せなかったのでしょうか。しかし、私には彼女が何を言っているのかが…理解できてしまったのです。
『なんで、助けたの？お願いだから、今すぐ、殺…して。』
殺して。彼女は確かにそう言いました。
そしてそのまま、彼女は意識を失った。私はすぐに、119番通報した。
連絡した後、私はその場を離れました。何故そうしたか、私でも分かりません。
ただ、ずっとここに居てはいけない。彼女は私を見る度に、この痛みを…この苦しみを思い出してしまう。
そう思った私は、その学校を去って行きました。
************
貴方「…」
菊「私の、前の高校。それは…
『私立 霞川学園』
その名前に、聞き覚えはありませんか？」
貴方「…!?」
菊「…やはり、そうだったのですね。」
まさか、菊さんが。
菊「そうです。A子さんは…Aさんの事。思い出しました？」
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ミルクケーキ@ﾄｼ(プロフ) - リヒ天使ュタイン (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 0c7a8028e7 (このIDを非表示/違反報告)
とまつぴー - とても面白かったです！ (2018年9月4日 11時) (レス) id: 611a16d62d (このIDを非表示/違反報告)
sakuyaアイス(プロフ) - 凄く面白かったです！友達はまだ募集してますか？もししていたらぜひ友達になってください！ (2017年11月14日 4時) (レス) id: 414fad58e0 (このIDを非表示/違反報告)
リンア@ヘタリア依存症(プロフ) - すこーん(生地)さん» 前々作から、ずっと温かいコメントを頂いて本当に嬉しいです！次回作…過度な期待はしないで下さいね(笑)本当にありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2016年6月24日 18時) (レス) id: 6ee1b69a71 (このIDを非表示/違反報告)
すこーん(生地) - 完結おめでとうございますっ とてもいい作品をありがとうございました！次回作楽しみですっ お体に気おつけて下さい (2016年6月24日 5時) (レス) id: 17e69efcb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンア@ヘタリア依存症 | 作成日時：2016年6月10日 21時
