I LOVE YOU 1 (ページ31)

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外出先（ジュノ）ページ31

ヒョンがパンツスーツだった。

びっくり。

それならそうと言ってくれればもう少しマシな格好したのに。

いつも自分で運転するのに、今日はタクシーで行くらしい。

タクシーの中でもほとんど無言だった。

どこへ行くのか・・・

気になったけど聞けなかった。

到着したのは、大きなホテルだった。

ロビーの端にある、オープンカフェでヒョンが

「ここで待ってて」

と一人でどこかへ行った。

わからないことだらけ。

何もかもがいつもとは違う気がする。

iPadで何曲か聴いて、自分の曲をいろいろアレンジしたり

そこに歌詞を乗せていったり。

集中していたので時間はあまり気にならなかったけど

けっこう時間経ったような気がする。

「ごめんね、遅くなっちゃったね。行こ？」

「もういいの？」

「うん」

「ヒョンも何か飲む？」

「いい、早く家に帰ろ？」

「うん、オレはいいけど」

なんとなくヒョンの顔色が悪いような気がしたので

座らせようと思ったのに。

ヒョンは早く家に帰りたそうだった。

まだしんどいのかな・・それならそれで早く家に帰った方がいいかーと思い、

残っていたカフェラテを一気に飲み干し、席を立った。

カフェを出て、出口の方へ歩いていると

「Aちゃん、待って！」

呼び止めたのは、年配の女の人だった。

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