僕は僕に片想いする彼女を引きずっている (ページ6)

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６話　ー引き立て役ーページ6

いつも誰かをたてて、引き立て役に徹している。

君はモテないのか、モテようとしていないのか。

本当のところはどう思っているのか。

そんな君に気づいている人は、きっと君を好きになる。

ー引き立て役ー

「ということでラキ君、私は食べ放題に行きたいのです。」

RC「絶対ムンビン目当てじゃん。」

「まぁまぁ、私恋のキューピッドだからさ。」

RC「で、誰がムンビン好きなの？」

「それは言えないでしょ」

RC「えー！！俺が協力するのに？」

「あ！じゃあお返しに、ラキが気になる子とかいたらその子も誘ってあげるよ！」

RC「いらないよ、僕好きな人できたら自分でなんとかするから」

「おぉ〜かっこいい！」

RC「だろぉ〜？笑」

僕もいるのに、僕がいないみたいに話す２人。

YS「Aちゃんは、恋のキューピッド楽しいの？」

「…うーん」

なんか反応薄いな。

RC「前から思ってたんだけどさ、Aってサナ苦手なの？笑
サナと話すとき、テンション低くない？」

「いやいや、そんなことないよー！！」

YS「僕あんまり人に嫌われることないのに…」

拗ねたフリをする。

「本当に本当だって！嫌いじゃないし！
なんていうか、他の男子みたいに私のこといじってこないから、どう接していいか分かんなくて笑」

RC「そうだよな？Aはいじって欲しいんだよな？ほれほれ」

「やめろーーーーーキャキャキャッ」

Aちゃんにこしょこしょをしだすラキ。
こいつマジで女子だと思ってないな。

金曜日の放課後、ムンビンと誰かをくっつけるため、男女多数が集まった。
みんな一旦家に帰り、私服で集合。女子の私服やメイクから気合を感じる。

男子はムンビン、ウヌ、MJ、ジンジン、ラキ、僕、
女子はAちゃんを含め８人。

みんなワンピースやスカートなど教科書通りのお洒落をしている中、一人だけジーンズにパーカーを着てノーメイクで来たAちゃん。

ムンビン「なんか合コンみたいだね。」

女子と男子が向かい合う形で座っている。

RC「Aはこっちね？男子側。女の子の方が人数多いから」

「OK！女子に一番モテちゃうかも笑」

MJ「いや、俺だろ？笑」

女子「みんな彼女いないの？」

MJ「いなーい。サナは別れたばっかだよねー？笑」

女子「別れたの？先輩と付き合ってたよね？」

YS「嘘つくなー。そもそも付き合ってないから」

早速恋愛ゲームが始まる中、ムンビンとAちゃんは必死にご飯を食べていた。