第40話「境界線」 ページ45
それより教師と同居なんて大丈夫なのだろうか
でも現にこうなってるから大丈夫なんだろう
暮らしていて分かるが本当にここにいるのは楽だ
気まぐれに声をかければ返事が帰ってくるし…
何よりあの大量のデスクワークをしなくていいと言うのは大きい
全世界に居る人間の記録、裏の人間の戸籍管理、
死神より下に流す依頼の整理
……ボンゴレの後始末書
基本毎日机に向かい山になった書類を片付けていく
3時間に2〜30分の休憩、ここで寝たり何かを食べたりする
僕の優先順位の中で食事や睡眠は大して高くない
合計4〜5時間の休憩だが死なない程度に何かを食べ、
倒れない程度に寝ていれば十分だった
だがそれがないこの世界
もう楽で楽で仕方がない
書類もなければ銃弾で窓ガラスも割れない
ましてや一緒に居るのは"ヒーロー"だ
死神とヒーローが一緒に居るなどもう自分を忘れたようだった
『幸せってこれかなぁ〜…』
何気なく呟いたその言葉だが
"幸せ"を知らない殺し屋の僕が言うと少し重みが違ってくる
相澤「何意味深な事言ってやがる、起きろ
んで準備しろ」
『まだ生徒は登校しませんよ〜？』
相澤「ふわふわ喋るな。
最終確認だ、着いてこい」
『あ〜い』
相澤「伸ばすな、"あ"じゃない」
『相澤先生の"
相澤「冗談言ってる暇あったら動け」
『束の間の休息ですよ…僕だって冗談くらい言いたくなりますよ…』
この先生のいい所は僕とさして境界線を引かないところだ
本来同居人が殺し屋だったらどうする？
しかも何十万人と殺した無慈悲な殺し屋だったら
普通なら部屋や領域を決めて過ごすだろう、まるで子供のように
テーブルとか半分の所に赤いガムテープ貼って
【「ここからこっちは俺！こっちがお前だ！
越えたらこちょこちょの刑に処す！
ガハハハハ！！」】
なんて子供の遊び…
まぁ実際子供が何を遊ぶか僕は知らないのでランボが基準なのだが
だがこの人は肝が据わってるのか無関心なのか…また合理主義者なのか
大して何も言わずに数週間が過ぎた
強いてあるとすれば門限が10時ということ
なんていうか流石は先生、と思った
だがこの門限のおかげで僕は行動を大分縛られている
本来の活動時間は12時〜3時
ヴィランを潰さなきゃ行けないのに門限が早すぎて情報収集が出来ない
『相澤先生〜…門限伸ばして下さいよ〜』
相澤「駄目だ」
何故か断固として譲らない
そこまで生徒を守ろうとしているのなら教師の鑑である
第41話「元気が一番…とは限らない」→←第39話「相澤先生と紅月」
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イヴ(プロフ) - ゆうあさん» ありがとうございます！戸籍上はイタリア人なので時々感覚違ったりしますwこれからも頑張ります！ (2018年7月15日 17時) (
レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - 紅月ちゃんだいたん！可愛い！更新楽しみにしてます頑張って下さい！！！！！ (2018年7月15日 10時) (レス) id: 286696b0d5 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 式さん» コメントありがとうございます！事情話すのはあと数話後になっちゃいますけどちゃんと書いてるのでご心配なく！(戦闘訓練の時って書いてたんだ自分…) (2018年6月26日 7時) (レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - 戦闘訓練をしたその日に相澤先生に事情を話すはずでは？とても面白くて好きです、更新頑張ってください！ (2018年6月26日 7時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - (名前)ちかさん» 応援ありがとうございます！wこれからも誠心誠意更新させて頂きます！ (2018年6月20日 1時) (レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヴ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=illmizordekk
作成日時：2018年3月21日 13時
