第2話「黒コートの人」 ページ4
──学校said──
ブー!!ブー!!
校内にけたたましい警報音が鳴り響く
「ひゃぁぁあ！？」
緑髪の男の子が悲鳴をあげる
「緑谷君！落ち着きたまえ！」
メガネの子がｼｭｯｼｭｯと手を動かしたがら落ち着かせようとする
周りは大騒ぎ
出口へ一気に人が流れる
「…」
一方赤と白という珍しい髪色を持った子は静かに窓の外を見る
「なぁ…あれ」
そう言って正門と校舎の真ん中くらいの場所を指す
「…！！
デク君あれ！」
おおらかな女の子は言われた方を見て顔を青くする
まさか、
そう思って「デク」と呼ばれた緑髪はそちらを見ると
人が倒れていた
不審者かとも疑った、なんせ全身黒コートだ
でも倒れてる
人を救う、この言葉を夢として命をかけている4人にとって
人が倒れていたら救いたくなる、人は本能的にそうなる(一部例外)
窓を開け下に飛び降り黒コートに近づく
あくまでも
どこぞの赤ん坊が見たら「中学生なのにお前よりもしっかりしている」
と褒めるだろう
どこぞの死神が見たら「子供にしては頭が切れる。」
なんて言って勧誘するかも
居たらの話だが
ﾃﾞｸ「あ、あの〜？大丈夫ですか？」
『…』
その人から答えはない
ひっくり返っている体を起こそうとしたが重過ぎて出来ない
動かそうとした時顔がチラッと見えた
長い黒髪、白い肌に
太ってはいないのにとても重くてひっくり返せない
体を揺らすとガシャガシャ、カチカチ、と金属などが擦れる音が聞こえる
紅白髪の…轟はもしやと思いコートをめくり内側を見てみる
大して何も無いであろう
あったとして内ポケットであろうと思っていた全員は目を見開く
内側には、武器があった
それも護身用程度のナイフならまだ分からなくもないが
あんなにガチャガチャ言っていたコートにナイフ1本な理由はなく
ナイフ、双剣、拳銃、長い針、試験管に入った毒々しい色の液体
背中にはスナイパーライフルと某ロン毛の使うような剣。
明らかに一般人ではない
警察でもこんなに持たないし
映画で見るような悪役でもせめて背中に剣2本程度だ
4人は息を飲んだ
惑うことなき銃刀法違反
しかもここまで武器を集められるとなると
自分達には手の負えない、満場一致だった
メガネの子、飯田が先生を呼びに行った
それから騒ぎはすぐ収まったが
職員室、保健室、1-Aの教室は騒ぎが大きくなる一方だった
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イヴ(プロフ) - ゆうあさん» ありがとうございます！戸籍上はイタリア人なので時々感覚違ったりしますwこれからも頑張ります！ (2018年7月15日 17時) (
レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - 紅月ちゃんだいたん！可愛い！更新楽しみにしてます頑張って下さい！！！！！ (2018年7月15日 10時) (レス) id: 286696b0d5 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 式さん» コメントありがとうございます！事情話すのはあと数話後になっちゃいますけどちゃんと書いてるのでご心配なく！(戦闘訓練の時って書いてたんだ自分…) (2018年6月26日 7時) (レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - 戦闘訓練をしたその日に相澤先生に事情を話すはずでは？とても面白くて好きです、更新頑張ってください！ (2018年6月26日 7時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - (名前)ちかさん» 応援ありがとうございます！wこれからも誠心誠意更新させて頂きます！ (2018年6月20日 1時) (レス) id: 04927d1a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヴ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=illmizordekk
作成日時：2018年3月21日 13時
