【H×H】賽は投げられた５【イルミ】

はじめての ページ43

次の日目が覚めたのはいつもよりも遅かった。まあそりゃあ夜中まで人殺す仕事してちゃ疲れてよく眠るもんだろうな。仕方ないよねうんうん。
なによりも私よりもヒソカの方が起きるのが早かったのだ。快挙。









「…おはよヒソカ。今日は起きるの早いね」








「おはよう、いつもAが早くて今日はAが遅いだけさ。僕はいつも通りだよ」









「…ホントだ。とんだ寝坊助野郎は私でした…」









「別に気にしてないよ。







…ところで、今日も修行するんだろ？」









「あっ、うん。それなんだけどね、今日は私師匠の所に行かなきゃいけないから、ヒソカに初仕事を与えます！」








「初仕事は嬉しいけど、Aの師匠か…僕も会ってみたいな」









「え"っっっ…それは、えっと…







…私の師匠は気難しくて不審人物は有無を言わせず殺しにかかるからダメ！！絶対に！！」









ポッと出た嘘を吐いたけど上手く騙せただろうか。
無理やりすぎとは私でもわかってるから誰もそれ以上言わないで。








「…不審人物って、僕の事かい？」








「人を殺すのが好きな人間を他に何という？」








「Aだって殺してるじゃないか」









「私は命令されて止むを得ず殺してるの。人を殺すのが好きなわけじゃないからね！？」









「…ふーん。わかったよ。






で、誰を殺せば良いんだい？」









「えっと…リストはここに載ってるから、この人達全員殺したらまたここのホテルに帰ってきて良いよ！」









「…ざっと50人はいるように見えるんだけど」








「えっ、すごい当たり！！！




そうだよ、50人全員殺してくるのが今日の目標！」









ちなみに仕事といっても私に入ってきたわけではない。私が独自に犯罪や裏の仕事に手を染めている輩を50人リストアップしたのだ。
そういう、人を苦しめる輩は人の苦しみを味わうべきだと思ったから罪悪感なんて今更ない。

ママン→←無防備

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