親愛なる ページ32
「…Aっていつもそう言うけどさ、それで無理して体調悪くしてちゃ俺にバレるからね」
2年前のイルミならきっとこんな事言ってない。むしろ私に心配されてた。
こんな風に私を心配してくれるようになったなんて…おばさん嬉しいよホロリ…
「ありがとうイルミ。
貴方こそ修行のし過ぎはダメだからね。イルミは私の……あ、」
「…俺はAの、なに?」
〜〜っやってしまった…!!(本日2回目)
イルミは私の…なんだ?親友でもなければまだ仕事仲間でもない。
…大切な人、だけどそう言うとなんかそうゆう意味にも思えちゃうし…ここは妥当に弟か…?
「えっと…お、弟!
イルミは私の大切な弟みたいな存在だからね!何があっても絶対守ってあげるんだ。」
「…弟ね。その気持ちは嬉しいけど、俺ももう12歳なんだけどな」
「12歳でも私からしたらまだまだ子供!
ほら、もう遅いから自分の部屋戻りな?」
「…もう少し話したいんだけど」
「えっっっ…あ、うん。もちろん構わないよ!」
こんなワガママなイルミは初めてで。
思わず戸惑ったけど、今日という日にはこれが普通なのかもしれない。
私たちはそれからイルミが満足するまでたくさん話をした。
「…もう遅いから、部屋に戻りな?
おやすみ、イルミ」
「…おやすみ、A」
イルミは見た目は子供だけど精神年齢は私と変わらないくらいに成長したと思う。あ、コ◯ン君ではないですよ。
私がドアのそばまでイルミを見送ると、一度ドアに手をかけたイルミは立ち止まって振り返る。
そして私の髪をサラッとすくって、その髪に自分の唇を当てた。その後スッと視線だけを私の方に向けて、
「…明日、気をつけてね。
じゃあ今度こそおやすみ」
イルミはやりたい放題私の心をかき乱すだけ乱してパタン、とドアを閉めて出て行った。
一方、突然された求愛行動(?)に何が正解なのやら立ち尽くしている私。
…髪へのキスは「思慕」を意味する。他にも「親愛」などの意味があるけれど、イルミは……どれだ…?
「…12歳少年に振り回される私って一体…?」
最近になってヒシヒシと伝わるイルミからの親愛行動。
嬉しいけどハンターキャラなだけにドキドキする。現に今も収まらないわけだし…
荷物もまとめ終わった私はその収まらない動悸と共にベッドに潜り込んだ。
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りんごのうさちゃん職人 - booksさん» booksさん、いつもコメントありがとうございます!!そうなんですか!?それが聞けて嬉しいです(;ω;)booksさんの作品も応援してます!! (2019年5月8日 18時) (レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
books - 私、この作品見て書き始めました!!応援してます!! (2019年5月8日 17時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - 棒人間さん» 棒人間さん、ありがとうございます!!今回はゾルディックと例の奇術師を中心に書こうかと思ってます(><)頑張ります〜〜!!!! (2019年4月23日 20時) (レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 続編おめでとうございます!幻影旅団も良いですが、ゾルディック家も最高です!これからも頑張って下さい! (2019年4月23日 18時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごのうさちゃん職人 | 作成日時:2019年4月23日 8時