【H×H】賽は投げられた４【イルミ】

生まれる ページ39

『あ、A？出るの遅かったね』







「ごめんごめん、今洗濯してて手が濡れてたから…」








『へぇ、洗濯って手でもできるんだ。』







「このお坊ちゃんめが。




それで、何か用があって電話したんでしょ？イルミってば用がなかったら全然電話くれないんだもん」







『それについては、仕事と修行が煮詰まってたんだ。
で、本題としては先週弟が生まれたんだよね。








という事で、ウチに来てくれる？』









ついに…ついに来たかこの時が！！

…いや、でも良いタイミングと捉えるべきか？そろそろ私の知られてはいけない記憶を読まれてしまう頃。
このタイミングでゾルディック家にしばらくお邪魔していれば、帰ってきた頃には私の記憶を見たいという気持ちは無くなっているだろう。








「……あ、も、もちろん！！



楽しみだなぁ、イルミの家族に会えるの！」







『ん。じゃあ自家用ジェット機飛ばすけど、A今どこにいるの？』







「え"！？自家用なんだって！？！？


いいよそんなの私がククルーマウンテンまで行く！！久しぶりにパドキアにいる師匠に会いたいし！！」







『……そう？じゃあ試しの門の前で待ってるよ。

いつ頃来れそう？』






「んー、そうだなぁ…今週末で大丈夫かな？」







『わかった、今週末ね。



じゃあ待ってるから』







「ん。じゃあね」









プッ、









今週末…か、勢いで決めてしまったけどここの子達と離れるのは寂しい。
執行猶予みたいな形で約1週間、彼らの過ごす時間を取ったけど私の性格上余計に名残惜しくなりそうだな…

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