【H×H】賽は投げられた４【イルミ】

誤解パレード ページ37

私は左手で指を鳴らす事なんて忘れて、アジトに帰った。







「ねぇ〜、みんなー、





赤ちゃんが生まれたんだけど何をあげればいいと思う？」








「「「は？」」」







………ん？これデジャヴなような…？

そこに居た全員が私に振り返って目を丸くしていた。






「A……誰との子だ」

「気づかなくてごめんなさいね…おめでとうA！」

「相手の男殺してくるね」








「待ってウェイトアンドステイ。




何か勘違いしてるようだけど、私の子じゃなくて知り合いの人の子供だから。」









「そうか、ならいい。」








「………なにがならいいなのかわからないけどまあ良いや。




それで、何かないかな？」








「そう言われてもなぁ…俺たち赤ん坊のことは全然わかんねぇしなぁ…」








「んー…やっぱり難しいよね。



ごめんね突然こんな事聞いて、ありがとうね！」







「俺がネットで調べてあげようか？」









「ううん、実はその子特別な子供だから聞いた私が間違ってたのかも。


ありがとうね、シャル」








そう、実はもうひとつだけ贈るものを決めていた。
ただそれが普通の贈り物なのかどうかを確かめたかったのだが、やっぱりアレがいいと思うんだ。









「すみません、これ贈り物用に下さい」







.









.









.









.









「………あんた達、Aが綺麗で優しいからってAの幸せくらい喜んであげないか」









「俺たちだって喜びたいさ、



………ただAを手放した後が怖いんだ、お前もそうじゃないのか？マチ」







「……………否定はしない」

掟は守る物→←祝辞

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す