【H×H】賽は投げられた【イルミ】

異世界不適合者 ページ7

どうやって生活しよう…？
そもそもこの不運体質でデッドオアアライブな世界を生き抜くのは無理なんじゃ…？
どう考えても私こそ異世界不適合者じゃん…


「はぁぁぁ………」


だが、来る世界を間違えた事を痛感してため息ついてももう遅い。来ちゃったんだもの、なんとかするしかない
今日を生きるべくして幼少期イルミ(テラ可愛かった)に会った後、Aは人がたくさんいる大通りへ出た。
辺りを見回すと、わかっていてもやっぱり何度だって感激する。

「うわぁ…すごい…本当にハンターハンターの世界だ、リアルだなー…いやリアルなんだけど」
異世界へ来たことを実感するには、ハンター文字を見るだけで十分すぎる。





さて。早速お金は必要になるので、まず質屋へ行こう。
…いや質屋どこや。あっ韻踏んじゃった。


立ち並ぶ店の看板を見て思ったのは、言葉は通じるのに書いてある文字が読めないの
は不便だと言うこと。
なので質屋はやめて、まずは古書店に行って小学生が使うあいうえおの本に似た基礎本を、ちょうど捨てそうなところに出くわしたので無理を言って譲ってもらった。
ありがとうモブこの恩はいつか返す…それまで生きてたらだけど…



「 …よし、次は質屋行ってお金換金しないと、」

質屋ってお店によってもらえるお金に差があるから、こういうのってお店選ぶ運ゲーだよね。わあ、私に1番向かないゲームだ。
ええいままよ！この店で俺のターン！ドロー！









「はぁ？そんなおもちゃみたいなネックレスじゃ5ジェニーにもならねぇよ！」

撃沈。…せっかく唯一何故か身につけてたネックレスを売り飛ばそうと思ってたのに…！これ元の世界じゃ４万は軽くするんだからなジジイ！？！？


おジジイの見る目がなかったんだと思い、他の質屋へトライするも、何故かどこも門前払い。
そろそろ私のメンタルも持ちそうにないし、最悪今日は野宿か…、こういう時って私が呼んだ夢◯説では主要キャラとぶつかって気に入られるのがオチなんだけどなぁ。おかしいなぁ。ハンターキャラどこかなぁ。


不運体質で何言ってんだ。とでも言われるような望みを願ってると、ドンッ、と誰かが勢いよくぶつかって来た。
そして私の前で止まって叫ぶ。









「っこ、コイツだ！！！！食い逃げの犯人は！！！！」









…おいおいおい何言ってくれちゃってる？

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