暗殺者 ページ30
「君、前にも会ったよね」
「い、イル……じゃなくて、
もしかして路地裏で会った子…?」
おっと危ない。ここでイルミの事を呼んでしまったら私が異世界人だということも後々バレてしまうところだった
この一族の事だから気になる者は拷問でもかけて口を割らせるだろうなんて恐ろしい…まだ命が惜しいです先生
「……君、本当は新聞配達員なんかじゃなくて、ハンター協会の者なんでしょ」
………なんて?
私がハンター協会の人?
うーん…心なしかあらぬ誤解を招いてる気がする……
「えぇっと、…なんか誤解されてるみたいだけど私べつにハンター協会の関係者じゃないからね?」
「なんだそうなの、でも信じるかどうかは別としてただの配達員じゃないでしょ?そんなに重装備で」
うぐっ、バレてたか…いやそりゃバレますよね…なんせ天下のゾルディック家ご長男様だもの…
ん?もしかしてゾルディック家に危害を加える者だと思われてる!?
こんな鎧を下に着てるがために!?
「いやね、重装備はして…るけど!決して怪しいものではなくてですね!ただ修行してるだけなの、!」
「ふーん」
自分から聞いといて全く興味なさそうな返事が返ってきた。この頃からイルミのマイペースは変わらないんですねなるほど!
っじゃなくてめちゃめちゃ凝視されてるから何か話題を切り替えないと…!!!
「っそ、それより、君ここのお家の子だったんだね!
こんな朝早くから家の外で何してるの?」
「……別に、仕事してただけ」
……大体察しはついてるけどその仕事は…
「まだ小さいのに…なんのお仕事、?」
「暗殺」
やっぱり。
その瞬間、私はイルミに哀れみを感じた
こんなにもまだ小さいのに殺しを体に教えられ、この家に生まれたばかりにそういう教育を受けてきたんだと
それと同時に私は無意識にイルミの頭に手を置いていた。本当に無意識に
「っ!?………なに、してるの」
「………君は偉いね、お家のために働いてるんだよね
きっと君みたいなお家は長男に期待しがちだから、君は家族の期待に応えようと頑張ってるんだね」
私はこの時、14年後に目的のためなら手段を選ばない闇人形になってしまう彼に、人間としての優しさを与えたいと思ってしまった。
その結果、無意識にイルミの頭を撫でていたのだ
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はにか※はにかん(プロフ) - 不運というか、いじm((最初から面白いですね!読んでいくの楽しみです! (2019年9月4日 23時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - ひなたさん» ひなたさん、この小説を読んでいただきありがとうございます!そう言ってもらえてこれからの励みになります〜〜(><)長ァァァくなるとは思いますが、これからも読んで頂ければ幸いです!!!! (2019年3月2日 11時) (レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - はじめまして!設定やストーリーがとても好みで面白いです!応援してます!! (2019年3月2日 8時) (レス) id: 0dee45b0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごのうさちゃん職人 | 作成日時:2019年2月20日 15時