*BTSの家政婦さん*3

怖い... ページ15

「ん...」



コツコツ....コツコツ。



私が、コツコツとヒールをならして歩くと、
少し離れたところでも、足音が聞こえる。



私が、歩くスピードを速めると、
その足音も速くなる。



「コ、コンビニッ...」



私は、コンビニに一目散に走って入った。



「はぁ...はぁ...はぁ」


肩で息をする私。


『いらっしゃいませー』


店員さんの声を聞き、安心する私。


「あと少し、ここにいてみよう」



そうすれば、つけてる人も、いなくなる...よね。



私は、コンビニで飲み物とスナック菓子を買い、
コンビニの食べるスペースに座った。



「あ!!」


私が、バッグを探るとお弁当が見つかった。


コンビニの窓の外を見ると、
髪の毛の長い、女の人らしき人が、
私の方を見ていたのが見えた。



暗闇だから、よく見えないけど、
電灯が当たって、気味悪く輝くもの...

もしかして...。


刃物....!!!



私は、刺されたときの、
女の人の不吉な笑顔を思い出した。


思い出すだけで、寒気がする。


『これで終わりじゃない』

この意味が、やっとわかった。



私は、思考よりも先に、体が動いていた。



「もしもし...。
　つけられてるの。
　助けて.....

　
　
　ソクジンオッパ....」



お弁当を見て、すぐにオッパの顔が浮かんだ。



オッパの、Aは守るって言葉。
聞くと安心する。



オッパは、いまいくっと冷静に電話を切った。



「オッパがくるまで、お弁当食べよう...」



私は、すっかり冷えてるけど、

オンマの味がするお弁当を口にした。

大丈夫だから。→←撮影開始！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す